PC遠隔操作事件 片山祐輔被告の「ウソ八百」劇場は裁判でも続く!
2014.05.22
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担当弁護士の事務所を出て検察に向かう片山被告。前日は高尾山でクビを吊ろうとしたというが……
Photo:蓮尾真司
「驚きました。『証拠品のUSBメモリが埋められていた雲取山にも行って、SDカードが括(くく)り付けられていた江の島の猫にも触って、こんな偶然はないでしょう』と私が意地悪な質問をしたときも、『疑われるのは仕方がないが、きちんと捜査してもらえばわかってもらえる』と、冷静に無実を主張していたから……。インタビュー中は、私となかなか目を合わせず、私が話を継がないと黙り込む場面もしばしばありました」
 こう嘆息するのは、保釈後の被告を取材したジャーナリストの青木理氏だ。
 一連のPC遠隔操作事件について「冤罪」を主張してきた片山祐輔被告(32)は、一転、すべてが自作自演だったと完オチ。どっちらけの結末を見せた。
 事件の発端は'12年6月、ネットの小学校無差別大量殺害予告だった。以降、無差別殺人や爆破予告が連続し、4件連続でまったく身に覚えのない市民が警察に誤認逮捕されるという大失態が起きた。'13年2月、捜査の迷走の末、片山被告が威力業務妨害容疑で逮捕された後も、彼のウソ八百は止まらなかった。
「私は犯人ではない。どうか無実とわかってください」
 東京地裁の勾留理由開示手続で「無実」を訴えた片山被告は、警察の取り調べでも一貫して冤罪被害者をアピール。初公判では「私も(4人の冤罪被害者と同様)『真犯人』にパソコンを遠隔操作され、犯人に仕立て上げられた。よくわからない根拠で拘束され続けている。人生の浪費が耐えられない」と保釈を求めている。保釈が認められたのは3月5日、記者会見で述べた言葉が振るっている。
「自由っていうのはまぶしいものだなと。(真犯人には)『片山さんは犯人ではないですよ』的なアクションをしてくれることを期待していなくはないです」
 自作自演の「アクション」を起こしたのは5月16日のことだった。
〈あ。真犯人です。お久しぶりですね〉という偽メールを報道機関に送りつけ、それを受けた記者会見では「真犯人には自首しろと言いたい。さすがにふざけすぎです。検察は裁判を終わらせ、警察は真犯人を見つけてください」と訴えた。
 しかし、この偽メールの発信元となったスマホを、江戸川区内の荒川河川敷に埋めているところを警視庁の捜査官に見られていたのだ。ついに観念した片山被告は弁護士に「自白」電話をかけ、PC遠隔操作など犯行のすべてを認めた。
「裁判を長引かせ、母親が悲しむ姿を見たくなかった」――そう語っている片山被告だが、たしかに被告は母親に溺愛(できあい)されて育ったようだ。「片山は小学生の頃から有名進学塾に通い、高校は学習院だった。お父さんはIBMの社員だったけど、若くして亡くなり、お母さんが一所懸命育てていた」(近隣住民)という。被告の保釈金1000万円も、母親がかき集めたものだ。被告が完オチした日、記者は片山被告の弟を直撃した。
――保釈後、片山被告とは会いましたか?
「一度も会っていません。何も聞いていないし、話もしていません。僕には何もわからないんです」
 前出の青木氏が言う。
「片山被告のウソは、当人が思っているよりも社会に深刻な影響を与える。冤罪を主張している人を、世間が『本当はウソをついているんじゃないか』と疑いの目で見るようなムードが醸成(じょうせい)されてしまうのではと危惧しています」
 自らを「平気でウソがつけてしまう人間」と評する片山被告のウソ八百は、今後の裁判でも延々と炸裂するだろう。

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学習院高等科時代の片山被告。「同じクラスにも友達はいなくて、周囲から孤立していました」(同級生)
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