税金4兆円投入の東電会長 數土文夫が運転手つき高級送迎車で連日ゴルフ豪遊!
2014.05.29
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安倍首相の福島訪問当日も、"東京大停電"の日もコースで「ナイショーッ!」。被災者の苦しみなど「どこ吹く風」
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5月17日朝7時、運転手にゴルフバッグを持たせ迎えの車に乗り込む數土会長。この日、安倍首相一行は福島の被災地を視察していた
 農園で大ぶりのサクランボを口に含んだ安倍晋三首相(59)は、「これはウマいね!」と大げさに顔をほころばせた。
 5月17日土曜日、安倍首相が飯坂町、桑折町など、いまも原発事故の風評被害に苦しむ福島の各地を視察に訪れた。まさにそのとき――。
「ナイショーッ!」
 千葉市若葉区の京葉カントリー倶楽部に、東京電力・數土文夫(すどふみお)会長(73)の姿があった。數土氏は白いポロシャツにベージュのズボンという出で立ちで、朝7時半に到着。知人とプレーを楽しんだ。自宅から車で30分かからないほどの距離だが、數土氏は自家用車を使わず運転手つきの車で行き来し、ゴルフバッグも運転手が運んでいた。
 実はこの日だけでなく、數土氏は東京電力会長就任後、毎週末のようにゴルフ場で「豪遊」しているのだ。
「數土会長は、北大工学部を卒業後川崎製鉄に入社。社長に登り詰めたあと、NKKとの合併会社のJFEホールディングス社長に就任しました。『ビジネスは食うか食われるかの戦争だ』と公言し、部下に厳しいことで有名。その一方で超のつくゴルフ好き。自宅もゴルフ場近くに構えています」(全国紙財界担当記者)
 數土氏は社長退任後、相談役に退いたが、原発事故1年後の’12年6月に東京電力の社外取締役に就任した。役員会で積極的に発言するなど存在感を示し、今年4月に取締役会長に選任された。
 ちなみに數土氏の弟の數土幸夫氏は、日本原子力研究所出身で、現在は原子力安全技術センターの理事長を務めている。
 しかし、会長就任後の數土氏については、東電社内にも懐疑的な声があった。
「數土さんは、4月の会長就任後一度しか福島に行っていない。会長専用の高級車を乗り回し、出社しても夕方に退社して『オレの夜の行動は詮索するな』と宣言したという話も聞く。
 社内では、數土氏の発案で、5月23日を期限に1000人以上の希望退職を募っていました。しかしその当人がプライベートはやりたい放題というのでは納得は得られない」(東電社員)
 福島第一原発では、いまも汚染水浄化装置「ALPS」がしばしば停止するなど、廃炉作業は難航を極めている。今後大規模な汚染水漏れなどが起きた場合、会長に連絡がつかなかったらどうなるのか。
 運転手つき高級送迎車での數土氏のゴルフ場通いは、本誌が目撃しただけでも、5月17日のほか4月27日、5月18日の計3回。
 4月27日はやはり京葉カントリーで、朝8時過ぎのスタートだった。実はこの日夜、東京・八王子、日野、町田などの30万戸で大規模な停電が発生、東京電力は対策に追われた。數土氏のゴルフがもう少し時間がずれていたら、大問題に発展していた可能性もあった。
 5月17日はメタリックのトヨタ・レクサスLS600hLで行きつけの京葉カントリーへ。數土氏がゴルフをしている間、運転手はずっと駐車場で時間を潰していた。
北海道にもゴルフ旅行
 翌18日は同じレクサスで、田中角栄元首相らが通ったという東京の超名門コース、小金井カントリー倶楽部へ。プレーを終えると、近くの一軒家レストランで食事を楽しんだ。小金井カントリーから自宅までは片道2時間近くかかる。仮にハイヤーを使っていれば、軽く10万円以上だろう。本誌はこの車が東京電力の駐車場に出入りするのを何度も目撃している。
「數土氏は、平日の5月2日にも北海道でゴルフを楽しんでいます。前日の5月1日に札幌入りし、北大の同窓生らとパーティを開き、3日に帰京という2泊3日の日程でした」(前出・東電社員)
 いったい數土氏が乗り回す高級車と運転手の費用、ゴルフ代は、誰が負担しているのか。東京・新橋の本社から遠く離れた千葉や北海道で、ゴルフに興じるのが適切なのか。東京電力広報部に聞いた。
「數土会長はプライベートでゴルフを行っております。当社はその費用を負担しておらず、社用車を使用した事実もありません。出身校の北海道大学の役員として、各種行事に出席することはあります。ただし、当社が出張旅費として費用を負担した事実はありません。5月17日に安倍首相が福島県を訪問されたことについては、当社としては事前に承知しておりませんでした。
 危機管理上、取締役会長や執行役社長をはじめとする各役員は、出張や休日でも常に連絡を取れる状態としており、有事の際に速やかに帰社できるような体制としております」
 東電は送迎車の費用を負担していないというが、それでは「プライベート」を含めた數土氏の多額の車代を、どの企業・団体が払っているのか。原子力損害賠償支援機構を通じて4兆円以上もの国費を受けとる「国営企業」の会長として問題はないのか。さらに、福島には一度しか足を運ばず、運転手つき高級送迎車でゴルフに明け暮れるのは、東電のトップとしてふさわしい行動なのか。きわめて疑問だ。
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東電会長の數土文夫氏
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代表執行役社長の廣瀬直己氏
4月27日
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この日は、運転手付きブルーバードがお迎え
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ホームコースの京葉カントリーに入る
5月17日
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たった30分の距離でも、レクサスで送迎
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会長のプレー中、運転手は駐車場で時間を潰す
5月18日
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この日はレクサスで名門・小金井カントリーへ
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早朝6時20分、迎えの運転手に鞄を預ける
撮影/松原芽衣 片野茂樹
HOT WORD: 原発 東電
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