武部元幹事長次男の会社 ジャパンゲートウェイに「追徴課税」は試練の始まりか
2014.07.21
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会社前で本誌の直撃を受けると、堀井氏は「質問は書面で」の一点張りだった
Photo:片野茂樹
「ニッポンに、レヴール現象」
 長澤まさみ、石原さとみ、土屋アンナら多数の有名女優・モデルを起用したCMで日本一の売り上げを記録したノンシリコンシャンプー「レヴール」。
 この商品を生み出したのは、武部勤元自民党幹事長の次男・武部毅氏(41)率いる「ジャパンゲートウェイ」。この会社がいま、窮地に陥っている。
 武部氏は米ボストン大学を卒業後、米系広告会社に入社。2年半後に退職し、ネット証券会社や飲食業の設立に携わった。’06年、アパレル会社「ワールド」出身の堀井昭一氏(45)とともにジャパンゲートウェイを創業。若手起業家の会合などを通じて、ライブドア(当時)の堀江貴文氏とも親交があり、’05年の衆院選出馬のために父・勤氏と堀江氏を繋いだといわれている。ジャパンゲートウェイでは堀井氏が社長、武部氏は副社長だが、二人はHorii&Takebe Holdingsという会社を立ち上げたほどの盟友関係だ。
「同社は、ハデなCM戦略が特徴です。レヴールだけでなく『リガオス』や関ジャニ∞を起用した『スカラボ』など、CM攻勢で成長しました。業績は倍々ゲームで伸び、’11年は61億円だった売り上げが’12年には135億円と倍増、’13年は217億円まで増えました(決算を公表していないため、いずれも推定)」(業界紙記者)
 しかし、順調に業績を伸ばしてきた同社で、昨年から異変が起きていた。記者が続ける。
「最近では同業大手の参入やノンシリコンシャンプーの効能への疑問が指摘されたこともあり、売り上げが伸び悩んでいるようです。昨秋から数度、支払いを一時的に延ばしてもらうよう取引先に話を持ちかけている。また、CMの広告宣伝費の負担が重いようで、資金繰りが良好とは言えません。二人が過去に会社経営に失敗していることも、金融機関から見れば不安材料です」
 さらに7月5日、同社は東京国税局から’13年5月期までの4年間で約3億円の所得隠しを指摘されたことが発覚した。
 追徴課税は、ジャパンゲートウェイと、武部氏が社長を務めるグループ会社の2社合計で約1億円。商品開発や販売促進などの業務委託費として1億円を支出したが、実体がないと指摘された。また、売れ残った1億円超分の在庫を廃棄する際、委託先から廃棄証明を受け取る前に損金計上したことも所得隠しにあたると認定された。
 武部、堀井両氏は、私生活が派手なことでも知られていた。知人が語る。
「武部は有名アパレルメーカー・サマンサタバサの寺田和正社長とも親交があって、軽井沢にある寺田の別荘によく呼ばれていた。庭に露天風呂がある立派な別荘で、モデルなどを呼んでパーティをしていたんですが、そこで当時寺田と交際していた女優の田丸麻紀と出会ったんです。背の高い女性が大好きだった武部と交際に発展、結婚に至った」
 昨年4月の結婚式は国技館を貸しきりにし、元朝青龍が先導。多数の芸能人が出席した。堀井氏も負けていない。
「自宅は、永田町のど真ん中にあるザ・キャピトルホテル東急の16、17階を占める超高級賃貸マンション。家賃も100万円はくだりません。そのうえ、車は日本に6台しかないポルシェの限定モノ。約3000万円するそうです」(前出・知人)
 7年前に男性誌の腕時計特集に登場した際は、約250万円の腕時計をはじめ限定品の時計のコレクションを披露していた。同社の関係者が語る。
「堀井社長の毎月の報酬は2000万円だと聞いたことがあります。副社長の武部氏も見劣りしないだけの金額を得ているでしょう」
 会社の経営状態などについて、堀井氏に取材を申し込むと、こう回答があった。
「(株)ジャパンゲートウェイ、ラボーテ・ジャパン(株)並びに(株)ラブラボの3社が税務署の調査を受け、ジャパンゲートウェイ、ラブラボの会計処理について過少申告の事実を指摘され、見解の相違はありましたが、修正申告を行いました」
 支払いの延期については、「支払が滞ったような事実はございません」。報酬については「個人的なことですので、お答えすることはできません」との回答。
 堀井氏は本誌が直撃を試みた朝も、自慢のポルシェで出社していた。華やかな若手起業家が、試練の時を迎えている。
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堀井氏の愛車ポルシェ911スピードスター。世界限定356台生産で国内は6台のみ
Photo:片野茂樹
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ネット証券会社の副社長をしていた頃の武部氏。その交遊関係は華やかだ
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