特撮ヒロインSEXY6戦士 あなたはボクの女神だった
2016.04.04
LINEで送る

[singlemenu][ptitle]
総登場!
及川奈央、来栖あつこ、星光子
小池里奈、ひし美ゆり子、杉本有美
敵を豪快になぎ倒すヒーローにあこがれつつ、美しいヒロインに胸をときめかせた経験は誰にでもあるはず。
テレビ画面に映る華やかで妖艶な姿のウラには、人知れない苦労があった。女神たちの青春奮闘記を紹介しよう。
★仮面ライダーシリーズ★
番組内で発揮したドラム猛レッスンの成果
小池里奈('08年『仮面ライダーキバ』野村静香役)
image
image
’93年、栃木県生まれ。小学校3年生で芸能界入り。雑誌のグラビアやCMの他、映画『白魔女学園2』『ハッピーランディング』など出演作多数
 グラドル小池里奈(22)の女優デビュー作は’03年放送の実写版『美少女戦士セーラームーン』。その5年後、『仮面ライダーキバ』で初めて特撮ヒロイン、野村静香役を演じた。撮影所はセーラームーンと同じ東映の大泉にある東京撮影所。顔見知りのスタッフも大勢残っていた。
「『ずいぶん成長したな』と驚かれました。セーラームーンのころは小学生でしたが、仮面ライダーキバに出演が決まったころは中学3年生になっていましたからね。もともと特撮ヒロインにあこがれていたんですよ。小学校の運動会の徒競走では仮面ライダーの曲がかかっていたし、ほとんどの男の子は番組を見ていましたから。知り合いが多く、撮影はやりやすかった」
 仮面ライダーキバは、バイオリン職人父子の物語だ。小池は、職人の息子で主人公の紅渡(くれないわたる)からバイオリンを教わる中学生役。役作りで一所懸命にバイオリンも習っていたという。
「でも、なぜかバイオリンをひくシーンはなかったんです。1回も腕前を披露できなくて、ちょっと残念だったな。そのかわりドラムを叩かせてもらいました。ちょうど同じ年に公開された映画『青空ポンチ』でドラマー役をやっていて、レッスンを受けていたんです。ドラムセットも買ってハマっていた。映画を見ていただいたのか監督さんから『ドラム、叩いてみる?』と言われ、イチもニもなく『ハイ』と答えました。それで番組内(第11話『ローリングストーン・夢の扉』)で、紅渡とバンドを組んでドラムを担当することになったんです」
 当時、小池は栃木県の小山市に両親とともに住んでいた。
「撮影で早い時間に集合するときには、自宅を早朝に出発して母に車で送ってもらいました。車中ではゆっくり寝かせてもらってね。1年間の長い撮影スケジュールをこなせたのは、母が協力してくれたおかげです」
 ’14年は『ウルトラマンギンガS』、’15年は『劇場版ウルトラマンギンガS決戦!ウルトラ10勇士!!』にも出演した。
「ウルトラマンギンガSのオーディション当日は食あたりで体調が最悪だったんですが、特撮作品に出たくてムリして会場に行きました。するとメインの演出家が、キバの映画でお世話になった坂本浩一監督だったんです。審査員席にも知り合いのスタッフの方が多くて、気恥ずかしかったなぁ。無事合格して、劇場版で国際防衛機構の特捜チームUPGのカッコいいコスチュームを着られたときはうれしかったです」
 小池の次の夢は、悪役で出演することだ。
「特撮の女性悪役といえば、私には『カッコいいお姉さん』『いいオンナ』というイメージがあります。濃いメイクをして、肩にヘビの模様をあしらったりしてね。いつか大勢の子分たちに『ヤレッ!』と命令してみたいな」
 次回出演作では、彼女の悪役コスチューム姿が見られるかもしれない。

★ウルトラマンシリーズ★
小さすぎる制服に巨乳のカタチがクッキリ!
ひし美ゆり子('67年『ウルトラセブン』友里アンヌ隊員役)
image
image
’47年、東京都生まれ。高校2年生のときに東宝主催「ミス東京セニョリータ」の準ミスに選ばれる。写真集に『アンヌへの手紙。』(講談社)など
 平均視聴率は26%を超え、ウルトラマンシリーズ屈指の名作とされるのが、’67年10月から翌年9月まで放送された『ウルトラセブン』だ。ひし美ゆり子(68)は、この作品でヒロイン友里(ゆり)アンヌ隊員を演じた。
「実は私、代役だったんです。東宝の1期先輩、豊浦美子(よしこ)さんが演じるはずだったんですが、映画『クレージーの怪盗ジバコ』のヒロイン役に決まり降板してしまった。当時のステイタスとして、テレビドラマよりは映画が上でしたからね。そこで急きょ、私が出演することになったんです。ウルトラ警備隊のライトブルーの制服を着させられたんですが、新しいモノを作る時間がなくサイズが小さめで、妙に胸もとが強調されてしまった。現在セクシーだと話題になりネット上に出回っているアンヌの画像の多くは、このときに撮影されたものです。ウエストラインもクッキリ出てしまい恥ずかしかったなぁ。その後は衣装のゴムを自分で切って、少しはゆったりしましたけど。ただ『ウルトラマン』の科学特捜隊のオレンジの制服にあこがれていたので、制服を着られるだけで光栄でした」
 そのセクシーさのためか、放送中からアンヌ隊員の人気は上昇する。
「デパートの屋上などで隊員たちのサイン会をやると、子どもだけでなく大人も大勢いらしてね。会場への通路が人であふれ、ウインドウのガラスが割れるんじゃないかと心配になったぐらいです。でもサイン会が終わり私服に着替えて街を歩くと、まったく気づかれません。結局私に人気があったのではなく、皆さんはアンヌ隊員が好きなんだなと納得しました」
 撮影は過酷をきわめた。
「愛知県のモンキーパークで、第44話(「恐怖の超猿人」)の撮影をしたときのことです。その日、私はカゼで40℃以上の熱がありました。木曽川ライン下りの観光船に乗るシーンでは、視点も定まらないほどフラフラ。倒れる寸前でした。それでもスケジュールが押していたため日程延期はできません。意識朦朧(いしきもうろう)としながら、必死で撮影を続けたことを覚えています」
 作品中では、セブンに変身するモロボシ・ダン隊員との恋愛も描かれている。最終話(「史上最大の侵略 後編」)ではダンに正体を告げられ、アンヌが「ダンはダンに変わりないじゃないの。たとえウルトラセブンでも」「待って、ダン。行かないで」と、必死で訴える別れのシーンが話題になった。
「まだ駆け出しの女優でしたから、満田(みつた)かずほ監督の指示どおりに演じていました。『ダンに対しては、自分がお母さんだと思って優しく』と。それがうまくいったのが、あの最終話の別れのシーンだったと思います」
 ウルトラセブンは何度も再放送され、DVDやブルーレイにもなっている。
「アンヌ隊員は伝説の存在。いまでは、私が演じていたのが夢のように感じます」

突然キャストリストから私の名前が消えた
星光子('72年『ウルトラマンA』南夕子隊員役)
image
image
’49年、東京都生まれ。高校卒業後、劇団四季に入団。ウルトラマンシリーズの映画やドラマに多数出演。現在は舞台を中心に活動を続けている
「私はウルトラマンどころか、特撮のこともまったく知らなかったんです。だから、まさか受かるとは思ってもいませんでした」
 こう振り返るのは『ウルトラマンA』で北斗星司(ほくとせいじ)隊員と合体して変身する、南夕子を演じた星光子(66)だ。
「ある日、外出していて、なにかの用事で母に電話すると『円谷プロダクションでオーディションがあるからすぐ行ってくれ』と言うんです。なんのオーディションかも説明してくれない。当時、大和田伸也さん主宰の劇団に所属していた私はワケもわからず受験会場に行きましたが、2日後には合格の連絡をもらいました」
 このオーディションこそ、南夕子役の選考会だった。撮影は、その数日後に始まるあわただしさ。実は当初、南夕子は関かおりという女優が演じていて、第1話の途中まで撮影が進んでいた。だが事故で関は骨折し番組を降板。急きょ代役が必要となっていたのだ。
「そうした事情も、わかっていなかったんです。第1話の最初から撮りなおしたんですが、他のスタッフが一度経験したことでも、私には初めて。要領がわからずオロオロするばかりです。スケジュールが押していて、イチから教えてもらう余裕もありません。撮影では怪獣が目の前にいるように驚いたり恐がったりしなければならないのですが、うまく表情を作れない。『それじゃ、つながらないよ』と叱られても『つながり』という意味がわからないありさまでした」
 半年が経ち、ようやく演技に慣れ始めたとき星に予想外のことが起きる。
「第28話の台本を渡されてガク然としました。南は、仲間の待つ冥王星に旅立つと書かれてあるんです。それでもどこかで復活するのだろうと思ってその次の回の台本を見ましたが、キャストリストから私の名前が消えていました。それで初めて降板の事実を知ったんです。本当にショックでした。誰も理由を説明してくれなかったので。いまならいろいろな事情があるんだろうと考えられますが、当時は『きっと私がうまく演じられなかったから悪いんだ』と、やりきれない気持ちでいっぱいでした」
 降板の真相は不明のまま。だが30年ほどのブランクを経て、星は当時の撮影スタッフたちと再会する。’04年に発売されたウルトラマンAのDVDリリース発表会に呼ばれたのだ。
「そのときスタッフの皆さんから『面白い作品だった』『南夕子のファンはいまでも多いんだよ』と言ってもらえたことがうれしくてね。これをキッカケに、またウルトラマンのお仕事をいただくようになったんです」
 星は’06年に公開された映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』や同年のドラマ『ウルトラマンメビウス』で、南夕子として出演。’08年の映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』で南夕子を演じた際は、母子の役で自身の長女と共演をはたしている。

★スーパー戦隊シリーズ★
大胆露出のセクシー悪役をコミカルに
及川奈央('08年『炎神戦隊ゴーオンジャー』害水大臣ケガレシア役)
image
image
’81年、広島県生まれ。’00年に芸能界デビュー。現在全国ロードショー中の映画『シネマの天使』に出演。趣味はホットヨガに麻雀。書道は三段の腕前
 元人気セクシー女優という異色の経歴を持ちながら、『炎神戦隊ゴーオンジャー』で敵方の幹部、害水大臣ケガレシア役のオファーを受けたのが及川奈央(おいかわなお)(34)だ。
「まさか自分が特撮番組に、しかも悪役として出演できるとは。オファーをいただいたときは本当に驚きました。あとで聞いた話ですが、キャラクターを作成した酉澤安施(とりさわやすし)さんが私をイメージして、太モモや左肩が露出したセクシーなケガレシアをデザインしてくれたそうです。たしかに原画を見ると、顔が私にソックリ。おかげ様でそれまであまり縁のなかった子どもたちから声をかけられ、記念撮影を求められるようになり、とてもうれしかったですね」
 撮影を続けているうちに、キャラクターへの愛着も深まっていった。
「悪の女幹部ですからね。最初はどう演じていいか悩みました。あんまり恐いと子どもたちから嫌われて、道を歩いているときに石を投げられるんじゃないかとか。でも第4話(『炎神トラブル』)の撮影を終えてから気がラクになりました。その回でケガレシアがゴーオンイエロー役の逢沢りなちゃんから『オバサン!』と言われ、『偉大なる機械生命体の乙女でおじゃる~!』と花魁(おいらん)言葉で肩のバルブから湯気を出し怒るシーンがあるんです。このコミカルなシーンを演じ終えて、『悪役といっても憎らしげでなくていいんだ。固定観念に縛られなくて大丈夫なんだ』と思えるようになったんです」
 それから及川は、自分なりに工夫して演技するようになる。
「ひょうきんなキャラクターを強調するために、顔を魚眼レンズでアップにして撮影してもらったこともあります。また顔を汚して髪の毛をモジャモジャにする爆発後のシーンでは、もっとインパクトを出せないかと考え、スタッフにノリを買ってきてもらい歯につけました。コミカルな性格を前面に出し子どもたちにウケるようになりましたが、プロデューサーからは『かわいすぎてゴーオンジャーがケガレシアを倒しづらくなった』と笑われました」
 ケガレシアの人気は急上昇し、登場回数も増える。逢沢りなやゴーオンシルバー役の杉本有美と、期間限定のアイドルユニット「G3プリンセス」を組むことになった。
「最初はお断りしたんです。当時りなちゃんは17歳、有美ちゃんは19歳なのに、私はアラサーでしかも悪役でしょう。でもスタッフの皆さんに説得されやってみたら、とっても楽しかった。CDや写真集を出し、ライブもやってね。いまでもDVDやCSの再放送でゴーオンジャーを見ることがありますが、当時を思い返してなつかしくなります。またケガレシアを演じたいけど、コスチュームのサイズが合うかなぁ」
 ケガレシア役をきっかけに、及川は映画『TOGETHER』やNHK大河ドラマ『龍馬伝』などに女優として活躍の場を広げていった。

体重激減が生んだグリーンのアドリブ発言
来栖あつこ('96年『激走戦隊カーレンジャー』八神洋子役)
image
image
’78年、茨城県生まれ。テレビ東京の『出動!ミニスカポリス』の5代目リーダー。写真集に『RELAX』(竹書房)、DVDに『SWEET』など
「『カーレンジャー』は、芸能界に入って初めてのお仕事だったんです」
 こう振り返るのは、同作品でピンクレーサー八神洋子を演じた来栖(くるす)あつこ(37)だ。
「オーディションには高校の制服姿で行きました。兄が戦隊シリーズの大ファンだったので合格したときはうれしかったですが、撮影はキツかったなぁ。毎日、朝から晩までお仕事。30~40代の年上の方々から指導を受け、私にとっては学校のような感覚でした」
 それでも撮影は楽しかったという。
「当時はフィルム撮影で、あとで声を吹き込むアフレコ形式。声を合わせやすいように撮影のときにはハッキリ口を開けることなど、学ばせてもらいました。見られるお仕事だったので次第に体重が減り、撮影当初と最終回では目に見えて体型が違います。ビデオ『電磁戦隊メガレンジャーVSカーレンジャー』ではカーレンジャーのグリーンが『洋子はビジュアルが変わったね』と言うシーンがあるんですが、あのセリフはグリーン役の福田佳弘さんのアドリブです」
 撮影スタッフとはいまも交流が続いている。

夢がかなった期間限定アイドルユニット結成
杉本有美('08年『炎神戦隊ゴーオンジャー』須塔美羽役)
image
image
’89年、大阪府生まれ。少女ファッション誌『ピチレモン』などでモデルを務める。写真集『Chiamata』 (ワニブックス)が好評発売中
「私が演じた須塔美羽(すとうみう)は財閥の令嬢で、プライドが高く、気が強くて生意気。最初はファンに受け入れてもらえるか心配でした」
 女優の杉本有美(26)は『炎神戦隊ゴーオンジャー』でゴーオンシルバー役の須塔を演じた。
「早朝4時半に集合、夜中まで撮影が続くこともザラでした。厳寒の秩父(埼玉県)でのロケはツラかったですね。気絶して冷たい川に倒れ込むというシーンだったんです。カゼでもひいて寝込んだら大変。ゴーオンイエロー役の逢沢りなちゃんと高額な栄養ドリンクを買って、よく2人で飲んでいたのを覚えています」
 期間限定ユニット「G3プリンセス」では、子どものころからの夢もかなった。
「モーニング娘。にあこがれていたんです。フリフリのついたスカートをはいて、踊ってみたくてね。まさか戦隊シリーズに出演してアイドルになる夢がかなうとは。当時の映像を6歳の甥や4歳の姪に見せると、いっしょにマネしてとても喜んでくれます」
 こうした活動で自信を得て、杉本は女優、グラドル、歌手と活動の幅を広げている。
PHOTO:會田 園 小松寛之 金 栄珠
©石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映ビデオ・東映 ©石森プロ・テレビ朝日・東映AG・東映 ©東映 ©石森プロ・東映
©Marvel Characters Inc. All Rights Reserved ©円谷プロ
LINEで送る