男がいないところで何を話し何をしているのか?「オンナの生態学」 第92回 私たち官能小説を書いています
2016.04.08
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「自分が書きたいものを書くのではなく、どうすれば男性読者が喜ぶかを一番意識しています」(アイ)
 読者はオヤジ、内容は生々しくてハードなエロス。そんな官能小説の世界に、女性作家が増えているという。売れっ子官能小説家2人に、女性がポルノを書く楽しさを聞いた。

アイ(32・作家歴6年、若槻千夏似)「女性官能小説家が必ず聞かれる質問って「小説に書いてあるのはご自身の体験ですか?」ですよね。」

ミキ(37・作家歴8年、小林麻央似)「どこに行っても必ず聞かれるわ(笑)。いつも「ご想像におまかせします♥」って答えているけど、ホントのところは実体験2割、妄想8割ってカンジかな。」

アイ「私も同じような割合です。女性が書いた官能小説は、「作者が実際に体験したことなの?」という妄想と、「オンナがスケベなことを書いてる!」という興奮があるから、男性作家の作品より読者にウケるって担当編集者が言ってました。」

ミキ「それなら男性作家よりも原稿料を高くしてほしいわ(笑)。」

アイ「そもそもミキさんはどうして官能小説を書くようになったんですか?」

ミキ「20代のころ、ホステスをしていたときに、某スポーツ新聞社に勤めるお客様からすすめられてエッチなコラム記事を書くようになり、それが次第に長い文章になって現在にいたるの。ホステス時代はお客様にお礼やご挨拶の手紙を書いていたのが、いまは男性読者が喜ぶ小説を書いている。男性向けサービス業という点では、根本は変わらないのよ。」

アイ「私は大学卒業後、編集者として出版社に勤めていたんですが、そのウラではSMバーでバイトしたり、ハプニングバーの常連だったりと、性に開けたタイプだったんです。文章を書くのとエロいことが好きなので、官能小説家にはなるべくしてなったという感じですね。」

ミキ「「スケベな女だから官能小説なんて書いているんだろう」って世間からは思われがちだけど……。」

アイ「私に関して言えば、スケベなのは事実です(笑)。女性の官能小説家は、私みたいなヤリマンタイプと、まったく経験がなくて妄想が爆発しちゃった処女タイプと二極分化しているかも。」

ミキ「私もヤリマンタイプだわ。処女タイプが書くのは、まるでTL(ティーンズラブ)やBL(ボーイズラブ)みたいな、ファンタジックな内容のものが多いよね。」

アイ「そういった女性作家からは「AVを参考にして小説を書いてる」なんて話も聞きます。映像では表現できないことも書けるのが官能小説のよさなのに……。やっぱり「官能小説家たるもの経験豊富であれ!」と思いますよ。」

執筆中は濡れちゃう

ミキ「「書きながらオナニーしてるの?」ともよく聞かれるけど、書きながら濡れる、自分で読んでオナニーできる! くらいの作品じゃなきゃダメだと思うわ。」

アイ「私も執筆中はいつもアソコがズブ濡れです。でもオナニーはしないようにしているんです。イッてスッキリすると小説が淡白になっちゃうので。悶々(モンモン)としながらキーボードを叩き続けてますね。」

ミキ「見事なセックスシーンを書き上げたときは達成感と性的興奮でドーパミン大放出よね。」

アイ「すごいテンションで夜のお誘いメールを送っちゃったりしたことも……。」

ミキ「あるある(笑)。」

アイ「やっぱり私たちみたいにエロ小説を書いているオンナって総じてフェロモン過多。男性から声がかかることも多いんじゃないですか?」

ミキ「ふつうの作家よりは多いと思うけど、逆に「経験豊富そうだし、オレなんて相手にされないんじゃ……」って敬遠されることもあるよ。」

アイ「メンズには「なんかスゴそうで怖い!」って言われますよね。裸でヤレることなんて限られているから、それほどスゴいプレイなんてしないのに。」

ミキ「経験豊富なお姉さん的キャラを期待されて、ベッドでも積極的に奉仕することを求められたり……。」

アイ「私だっていろいろしてほしいんだっつーの!」

ミキ「でもこうやって悶々とした思いを抱えてるからこそ、エロい小説を書けるのかも。満たされちゃったら、きっと濡れ場なんて書かなくなるわ。」

PHOTO:アフロ
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