スカウトマンXの六本木24時 プロ野球選手Mの悩み
2016.05.18
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『1位サッカー選手、2位医者、3位ユーチューバー』
現在収入の多い職業ランキングではない。ある調査による「小学生男子がなりたい職業ランキング」だというから驚きである。
人気凋落といわれて久しいプロ野球だが、昨年の流行語大賞には野球用語である「トリプルスリー」が選ばれた。3割30本30盗塁という偉業を成し遂げることだが、昨季は史上初、セリーグでヤクルト山田哲人とパリーグでソフトバンクの柳田悠岐の二人が同時に達成した。
プロ野球史80年でわずか8人しか達成してないトリプルスリー。なぜ大変なのかは言うまでもなく、「パワーとスピード」という相反する二つの要素の両立が必要だから。あのイチローですら、パワー不足のせいで達成できていないのだ。
山田と柳田の偉業で忘れがちだが、プロ野球界には現役選手にもう一人トリプルスリー達成者がいる。楽天で活躍するMである。40歳になった今なおスタメンで試合出場を続け、スピードの面でもパワーの面でも衰えを一切感じさせない超人的アスリートである。
六本木でよく一緒に飲む知り合いのプロ野球担当記者が語る。
「PL学園時代は投手だったMは、プロ入り後はずっと野手。ですが先日、連日の延長戦でベンチ入り投手が足りなくなりそうな時には、緊急登板に備えて試合中にブルペンに入り、投球練習をしてました。投手としては22年のブランクがあるにもかかわらず球速は凄まじく、球を受けた捕手が今でも通用すると太鼓判を押したほど。40歳を過ぎても衰えることなく、野球センスを維持しているのは驚異的ですよ」
そこまでの運動神経を持つMには、今年8歳になる長男がいる。不世出の野球アスリートの息子ならば、自然と期待してしまうものだが。
記者が続ける。
「Mがスポーツ英才教育をしようと試みるも、長男は何もやりたがらない。野球に限らず、運動自体が嫌いのようです。長男は『僕はパティシエになるんだ!』と繰り返してるらしく、ストイックに体を鍛え続ける人生を送ってきたMの落ち込みようはハンパないようですよ(笑)」
スポーツ界でも芸能界でも二世というのは周囲の期待がプレッシャーとなり、大成しない例も多い。とはいえ何とも勿体ないと思ってしまう話である。
これも、「小学生男子がなりたい職業ランキング」で野球選手がベスト10にすら入らない時代ならではか……。
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