清原、ASKAはシャブ中から脱出できるのか これが「覚醒剤中毒」の最先端治療現場だ!
2016.05.20
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esumi
疑似注射による治療風景。男性が注射を打つ直前に、平井医師が注射器を取り上げて中断すると、男性は注射を打ちたくて仕方がない様子を見せた
 清原和博被告の初公判で覚醒剤中毒に対する世間の注目が集まる中、本誌は、薬物依存症患者に対する治療で知られる国立病院機構下総精神医療センターの取材・撮影に成功した。
「覚醒剤中毒は治療が非常に難しい病気で、一度止めても再使用したり再逮捕されたりする患者が非常に多い。しかし平井先生が取り組んでいる治療法は治癒率が高く注目を集めています。ASKAさんが保釈された後、この病院に入院したと報じられ、マスコミが殺到して大騒動になったこともありました。清原(和博)さんもきっとここで治療を受けるに違いないという情報も流れ、一時期、記者やカメラマンが張り込んでいましたが、結局清原さんは姿を見せませんでした」(同病院で治療を受けた患者の一人)
 本誌の取材に応じた男性は、「18歳から薬物に手を出し、ヘロイン以外は一通り何でもやってきた」という筋金入りの覚醒剤使用の常習患者(35)。
「売人もしていたし、刑務所も4回入っています。初めは自分一人の力で止められると思っていました。でも、専門の病院で治療しなければ無理だと感じて、初めて自分で決意して入院しました」
 実は、覚醒剤は長く常用していても、激しい禁断症状が出ることは少ない。だが、ふとしたきっかけでスリップ(再使用)してしまう。たとえば、よく注射を打っていたトイレや、覚醒剤を溶く水のペットボトルなど、普通の人が見ても何も感じない場所や物を目にすることで欲求のスイッチが入る。
 それは、例えば「梅干し」と聞くと、食べてもいないのに、唾が出てくるのと原理は一緒だ。「条件反射」といって、ある行為を繰り返すことで脳に生じる神経作用をいう。ここに着目して開発されたのが「条件反射制御法」だ。患者が覚醒剤を使うことで脳に刷り込まれた「条件反射」を抑え、さらに心を落ち着かせる新たな「条件反射」を脳に覚え込ませて、これを維持させる。つまり、下総精神医療センターで「覚醒剤ごっこ」をしているかのように見えた光景は、覚醒剤に対する条件反射を抑えるための治療だったのだ。
 ちなみに、写真の男性が受けているのは「疑似」という第2段階の治療のごく一部。実際は、10~12週間の入院治療を基本に、4段階の治療ステップが細かくプログラムされている。
 疑似注射は、覚醒剤を打っても快感を得られないという「空振り」の反射反応を身体に覚え込ませるのが目的だ。薬物を常用していた患者は、覚醒剤を使っていたのと同じ手順で疑似注射を行うと、冒頭の男性のように、あたかもスリップしたような反応が身体に表れる。中には、汗が噴き出し、「ウォーッ」と叫び声を上げる人もいるという。覚醒剤の条件反射はこれほど強烈なものなのだ。
 この日、冒頭の男性患者の治療中に印象的な光景があった。初めての疑似注射で出た思いがけない自分の身体の反応に戸惑い、不安げな表情を見せていた男性に、平井医師は「あなたの治る確率は何%か知ってる?」と尋ねた。「わかりません」と自信なさげに小さな声で答えた男性に、
「100や、100! 絶対治るよ」
 平井医師はそう力強く言い切った。男性は一瞬で表情を変え、その瞳に希望の色を浮かべた。
 フライデー6月3日号では、この最新治療の様子を撮影した写真が掲載されている。一度、薬物依存という蟻地獄に足を踏み入れてしまうと、自分ひとりでそこから抜け出すことは非常に難しい。清原被告の初公判は5月17日に行われた。罪を償い、正しい治療を受ける。清原被告に残された道はそれしかないはずだ。
詳細の書かれた本誌記事はコチラ!
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