出光創業家側のキーパーソン 浜田麻記子を直撃!
2016.07.18
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合併は断固拒否! 経営陣と全面対決へ
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放送事業を行う「DHCシアター」の社長を務めており、バイタリティは全く衰えていない
 ブルーのワンピースに鮮やかな黄色いカーディガンを羽織り、首元には大きな金のネックレス。ルイ・ヴィトンのハンドバッグとパリ発祥の人気雑貨店「キャトル・セゾン」の紙袋を手に、さっそうと美術館へと入っていく様子は、かつて衆院選や都知事選に出馬し、美人候補として世間の耳目を集めたあのころのままだった――。
 7月11日午後1時50分、東京・有楽町の出光美術館の正面玄関前に乗りつけた黒塗りのベンツから、元衆議院議員の浜田卓二郎弁護士(74)の妻・麻記子氏(74)が降りてきた。
 この日、出光美術館では、午後2時半から出光経営陣と、創業家の出光昭介氏(89)、代理人の卓二郎氏らの話し合いが行われていたが、いったい、麻記子氏は何のために会談の場へと姿を見せたのか。約1時間半後に美術館から出てきた同氏に、「経営陣とどんなお話をしたんですか」と直撃すると、
「いやいや、全然違うの」
 とだけ語り、足早に迎えのクルマへと乗り込んでいった。
 昭和シェルとの合併をめぐり、出光創業家と経営陣の対立が続いている。
 経営から手を引いたとはいえ、いまだ33.92%の株を支配すると主張する創業家は、「昭和シェルとの社風の違い」などを理由に、先月の株主総会で合併に猛反対。この日の話し合いも、互いの主張を確認しあっただけで、平行線に終わった。
「創業家側は名誉会長の昭介氏、長男の正和氏、次男の正道氏、それと私と神部(健一)弁護士が出席しました。向こうは月岡(隆)社長と関(大輔)副社長、それに総務部長と弁護士です。
 私どもは合併反対という意見を変えるつもりはないと主張し、経営陣からも譲歩案は出なかった。昭介さんも合併反対という意向を変えるつもりはないと、はっきりとおっしゃっていました。これで話し合いは終わり、というわけではありませんが、今回は進展はなかった」(卓二郎氏)
「出光夫人」の相談相手に
 とはいえ、出光は9月中に昭和シェルの株33.3%を取得する契約をすでに締結しており、経営陣としてもいまさら合併を白紙撤回することはできない。
 関副社長は話し合い後の会見で、
「昨年7月30日に(昭和シェルとの)統合方針を発表し、合併を前提にこの1年動いてきました。株式取得を含め合併は予定通り進めていくつもりです」
 と説明した。このまま経営陣が強引に合併を進めれば、場合によっては出光グループを二分する法廷闘争に突入する可能性すらある。
 事態は泥沼化しつつあるが、実は隠れたキーパーソンの一人が、浜田麻記子氏なのだという。
「もっとも強く昭和シェルとの合併に反対している昭介さんの奥様と、麻記子さんは親友。この日も一緒に美術館に来ていましたし、そもそも、卓二郎さんが創業家の代理人になったのも、麻記子さんの紹介です。麻記子さんは一連の経緯で奥様の相談にも乗っているようです」(出光関係者)
 卓二郎氏によれば、麻記子夫人はこの日、昭介氏の夫人とともに幹事を務める東洋の歴史を勉強する婦人会「オリエント・クラブ」の集まりが、たまたま同じ場所であったのだという。
 相変わらず存在感抜群の麻記子夫人の動向が、今後の交渉の焦点の一つになりそうだ。
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麻記子氏が幹事を務める「オリエント・クラブ」には、国会議員夫人など多くのセレブが所属しているという
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妻について問われた卓二郎氏は、なぜか嬉しそうだった。
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創業家の強硬な姿勢に、出光・関副社長は困惑気味
PHOTO:結束武郎
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