球史に残したくない 恥&天然発言大賞
2016.08.15
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人生のピークが訪れるタイミングは人それぞれ。「失敗は成功のマザー」(長嶋茂雄)とはいえ、カン違いが生んだ恥ずかしい発言は永遠に残り続けてしまう。また、天才であるがゆえの天然発言の数々は、いつだってボクらプロ野球ファンの心を癒やしてくれるのだ!

男・村田と旧ハンカチ王子の現在
言うんじゃなかった編
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巨人へ移籍後、下位打線に入ったり、控えに回る機会が増えてしまっている。男・村田の復活を期待したい
 日大時代、監督から巨人への入団を勧められた村田修一はこう語って男っぷりを見せた。
「自分はおカネで動くようなヤワな男ではないです。おカネは入団後に活躍して稼ぎます。だいたい自分は巨人がキライです」
 その言葉どおり、横浜に入団し、4番として2年連続ホームラン王に輝くなどチームを牽引。しかし――。「優勝したい」との思いから、’11年オフにキライなはずの巨人へFA移籍する。しかも、こんな発言で横浜ファンを失望させた。
「気持ちを押し殺して横浜に入った分、そのころの気持ちを取り戻したい」
 そんな今年36歳になる大ベテランは今季、高卒2年目の岡本和真とのサードのポジション争いの渦中にいる……。
 早稲田実業のエースとして甲子園決勝で田中将大率いる駒大苫小牧に延長再試合の末、勝利した斎藤佑樹。彼は早稲田大学時代も輝いていた。そう、プロに入団する前までは……。"ハンカチ王子"フィーバーはいまや昔。以下の大学時代のなつかしき強気発言を見ていこう。
「今日は観衆が思ったより少なかった。自分ならもっと集められると思う。自分なら神宮を満員にできる」
「中国から来たパンダが騒がれますよね。そういうものって長続きしないんです」
「政治や経済も勉強しています。いつかは自分が指導者となって日本を潤したい。でも、いまはボクの投球や話題で全国を明るくしたい」
「やっぱり、まだ何かを持っているなと思います。六大学(春季リーグ)が終わって運を使い果たしたころかなと思っていましたが、使い切らないものですね。一生何かを持っている、こういう人生なのかなと思います」
「10年後はイチローさんや松井(秀喜)さんのように注目されてもかまわない。対戦したら抑える自信があります」
 これまでプロ通算14勝、昨シーズンにいたってはわずか1勝に終わった斎藤。近年では、「いま思ったら(1年目で)6勝もよく勝てたなと」「現役でいることが大事」と弱気発言も出る始末。進退をかけて臨むプロ6年目のシーズンは、大学時代のようなキラびやかな発言を期待したいものだ。
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正念場の斎藤佑樹。キャンプでは報道陣が群がる大谷翔平の脇をひっそり通るという寂しい姿も見られた

自虐編
 巨人の未来の大砲と言われ続けて早7年の大田泰示。彼がスポーツ紙1面で取り上げられた宮國椋丞(みやぐにりょうすけ)についてこう嘆く。
「イケメンって有利だよな……」
 昨季引退した中日・和田一浩がコボしたひと言は哀愁を感じさせる。
「阪神ファンのヤジはキツいけど、ボクへのヤジはひとつだから……」
 人気商売でもあるプロ野球選手にとってルックスはかなり重要な要素なのだ。
 ハンディタイプのカメラよりテレビカメラで撮影したほうが映りがいいと言われた西武・菊池雄星も悲しいひと言。
「たいして変わらないですよ。(ルックスに関しては)あきらめているので……」
 ’94年、阪神に助っ人としてやってきたが、三振の連続で「2億7000万円の大型扇風機」と揶揄(やゆ)された幻の外国人ロブ・ディアーを覚えているだろうか。彼がマイナーリーグの指導者となったときの選手への教えはこうだ。
「オレみたいなスイングだけはするな」
 星条旗にサインをねだられた巨人のマシソンは人のよさがにじみ出るこんな回答。
「オウ、ノー……アイムカナディアン」

SHINJO編
 プロ野球史上最も華のある男・新庄剛志。現在バリ在住の"宇宙人"の言語感覚は常人の理解をはるかに超えていた。
「ボクは常にオーラを出す練習をしている。今日は162%」
「今日はジャイアンツ戦だからね。4の5は打ちたい」
 突如、「ボクは外人になりたいです」と発言したが、別の日には、
「オレもアメリカ人だから闘わないと」
 といつの間にか国籍変更!?
「もう、オレ、エーペだから。知らないの? 英語ペラペラのことだよ。三重じゃ有名! (注・福岡出身)」
 と言いつつも、語学はやはりちょっと苦手なようで、過去には通訳とこんなやりとりも。
新庄「あれってミアミ?」
通訳「あれはマイアミ」
新庄「フツーに考えてミアミかマイアマイじゃん!」
 ああ、なつかしきSHINJO劇場!
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常にわが道を行くSHINJO。最近では画家として活動したり、バリの自宅近くにモトクロスのレース場をつくったりしているという

解説者編
 関根潤三は真実しか語らないまっすぐな男だ。8回が終わって両チーム無得点の投手戦で、
「先に点をとったほうが有利ですね」
 と、ド真ん中の正論を披露したかと思えば、またあるとき、連敗中のヤクルトについて聞かれると、
「まあ、なんというか、覚醒剤がほしいよね」
 と、清原和博ばりの超ド級の告白。思わず、アナウンサーが「起爆剤ですね」とツッコミを入れ、ことなきを得た。
 東の横綱が関根潤三なら、西の横綱は、スコアボードに0が並ぶのを見て、「たこ焼きみたいやなあ」と語る福本豊だ
アナ「阪神が4点リードされている展開ですが、どう攻めたらよいですか?」
福本「まず4点取り返さなアカン」
 思わず関根発言とシンクロするものを感じてしまうではないか。
 序盤で阪神がリードしている試合。雨が強くなってきた場面で粘って四球を選んだ田中秀太に福本がひと言。
「選球眼はええけど、頭悪いね」
 世界の盗塁王として、盗塁のコツを聞かれると、
「そうやね、まずは塁に出ないとアカン」
 ギャグセンスも秀逸だ。
アナ「大きく振り遅れましたね」
福本「着払いでんな」
 国民栄誉賞を「そんなんもろたら立ちションもでけへん」と辞退した偉大なる男・福本豊の解説をぜひ全国ネットで聞いてみたい。

超人・糸井嘉男編
 ダルビッシュ有があこがれるほどの鋼の肉体を持つ現役最強のスーパーアスリート・糸井嘉男。ドラフトを終え、日本ハムとの会食の後、感想を聞かれて「エビフライ」と答えた彼の数々の珍言に触れないわけにはいかないだろう。
――キャプテンマークに重みは感じますか?
「けっこう軽い素材なんで」
――奥様との馴れ初めは?
「なれそめってなんですか?」
 ここまでは軽いジャブ。プロ野球ファンにとって有名なのはプロ5年目でのこの発言だろう。
「右中間ってなんですか?」
 さらにその翌年、プロ6年目のシーズンでは、敬遠されて一塁まで行かずにベンチに戻ろうとして、
「ルールひとつ覚えました」
 と発言。超人・糸井ワールドはまだまだこれから。
 ソフトバンクとの試合に勝利し首位に返り咲いた直後、記者に、
「ソフトバンクは結果どうだった?」
 と言えば、オールスター戦で記者から、「セ・リーグで話してみたい選手は?」と問われ、
「えっ? 自分はセ・リーグのベンチに入るんですか!?」
 と珍答。別の試合後、記者に待っていた球種を聞かれて、
「ストライクです!」
 と自信満々に答えた。
 打撃の師匠とのやりとりはさらにチンプンカンプンだ。
大村巌コーチ「目標は世界中の投手を打つことだ!」
糸井「オレ、日本ハムをクビになるんですか?」
 日本ハム時代、優勝した際にスポーツ紙に寄稿した手記は、
「インフルエンザにかかったときに、もっとうがいすればよかった」
 うん、ブレがない!
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「過去の自分を超える」と語り、開幕へ向け準備をする糸井。ぜひ、発言も過去の自分を超えてもらいたい

契約更改編
 2度目の保留をした後の元阪神・関本賢太郎の切実なひと言。
「実は来年の5月に子どもが生まれるんです。何とかミルク代として……」
 第2子の出産を切り札に使うとはなんともセコい。さらには、「記者の人たちもボクを応援してください」と懇願まで。後に、鳥谷敬から「セキさん、うまい。プロみたい!」と小バカにされるキャラはここで誕生したのかも。
 契約更改の場でも糸井節は健在だ。
「なんか査定の紙があったんですけど、よくわからなかったです」
 ハンコを捺(お)そうと思ったらリップクリームだったというオマケつきだ。

ツイッター編
 ツイッターでファンから「スポーツに必要なものは何?」と質問を受けたダルビッシュの回答はなかなか理解しがたいものだった。
〈50%の努力と39%の頭脳と1%の才能〉
 ……。カッコよく決めてはいるが、どう見ても合計90%。間違いに気づいたのか、すかさず、
〈残りの10%は多くの疑問を感じられるもう1つの『頭脳』であり『考える力』であると思っています〉
 と自らフォロー。ということは「頭脳」が49%ということでいいのでしょうか、ダルさん。
 ’02年、ドジャース時代に打球が頭部を直撃し頭がい骨を骨折した際に、「サッカーできるかな?」と思ったという石井一久。引退しても、キレ味は抜群。珍ツイート7連発をお届け! 彼のツイッターは必ずフォローすべきだ!!
〈富山に来ました! 突然ですが、ラップを思いつきました。
今日は、富山!
そして、綺麗な山々!
今日の移動も一緒だマネージャーの中村!
あれ? 中村?いんを踏みたかったので、横山だったら良かったのに!
名前、改名してくれないかな??〉
〈タクシーに足踏まれた。運転手さんに大丈夫ですか? と言われたので踏まれたんだから大丈夫じゃないですよ! と言ったら、すみませんと言われたのでいいですよ! と答えた。〉
〈今日、銀行で振り込みをした。野球では、押し出しや振り逃げはいっぱい経験したが振り込みは初めての経験だ!〉
〈楽天の斎藤隆さんが引退を発表しました。ネットの記事には何人かには連絡しましたと載っていたが、僕には連絡くれてないよー! 斎藤さんとは、まぁまぁー仲良しだと思ったんだけど…そっか! まぁまぁだから連絡来ないのか! とにかく、長い間お疲れ様でした〉
〈みかん氷食べようと思いましたが、大盛りでこぼれそうでどこから食べていいのか分からないので食べんのやめます!〉
〈友達が落とした物を拾ってあげようとした時、地面が凍結しててすっ転んだ! 結構、すっ転んだ! 逆に、友達に心配される。そして、ズキズキしてお年寄りの速度でしか歩けない決めた! もう、親切な行動はしない親切な助言だけにしよう。助言だけにすれば、転ぶことはなかった。〉
〈クルマをパーキングに入れる時、タイヤでうんこ踏んだ。結構、臭い! 野良犬ならしかたない。でも、野良犬じゃない感じのうんこだった! なぜ飼い主はうんこを拾わない! 犬を飼うならうんこを拾え! うんこ拾えないなら飼うな! ぼくも、犬を飼ってる。だから、うんこを拾う!〉
 思ったことをそのまま書く。さすが、ヤクルト時代、ノーヒットノーラン目前で、野村克也監督に「疲れたらやめてもいいですか?」と言った伝説を持つ石井らしい言葉の数々。つぶやきのお手本のようなツイートは読むものをほっこりとした気分にさせてくれる。
 巨人の賭博問題が明るみになった直後の澤村拓一のツイートはやはり……。
〈ウェイトの話を呟くと、筋肉! と言う人が多いけど、そもそも日本人のウェイトに対しての固定観念が古すぎるし、昔は昔。今は今。アスリートでもそうでなくても、トレーニングは生活の一部にならないとダメだな、と思いますね。〉
 チームメイトの賭博騒動より筋肉! さすが中央大学時代に何と勝負していたかと問われ、「ウェイトの重さです」と答えていた筋肉澤村は賭博などに興味は示さず、今日もきっとトレーニングに励んでいるはずだ。
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清原逮捕について、他人に興味がないため、「悔しいとか悲しいとかはない」と語った石井一久。自由だ
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