名門・山王病院の有名医師が「手術失敗に50万円口止め料」
2016.08.30
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山口百恵も入院したセレブご用達病院で大トラブル
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8月下旬、自宅前で宇津木氏を直撃。「Aさんの症状は見たこともないケースで、医療過誤という認識はない」と繰り返した
「自分の手術が原因で4年間も痛みに苦しんでいる患者に対し、いっこうにミスを認めようとしない。それなのに"お見舞い金"で済ませようとしているのです」
 そう話すのは、都内に住む62歳の女性、Aさん。彼女は’12年に山王病院で受けた手術の後遺症にいまも苦しんでいる。
 東京・赤坂の一等地に位置する山王病院は、全室個室で高級ホテル並みのサービスがウリ。歌手・山口百恵も出産の際に入院したことで知られるセレブご用達病院だ。手術をしたのは、形成外科、美容外科の第一人者である宇津木龍一医師(62)。『美人延命 -北里研究所病院美容医学センターの挑戦-』(主婦の友社)などの著書を持ち、山王病院に勤務しながら、帝国ホテル内に自身のクリニックも経営している。
 当時、Aさんは眼瞼下垂(がんけんかすい)という症状に悩まされていた。目を開ける筋肉のゆるみによってまぶたが下がり、疲れ目、頭痛、不眠などが起きる症状だ。Aさんが話す。
「当時、かなり目が腫れぼったく、本やテレビを見るときは指でまぶたを開けないと満足に見られないほどでした。そんな時に知人から山王病院の宇津木先生の名前を教えられたのです。問診を受けにいくと『これは手術で簡単に治ります。痛みはありませんし、キズも一切残りません』と説明されました」
 説明が不十分なまま、高額な美容形成手術も一緒に行うことになっているなど、当初からおかしなところがあった。それでも「有名な山王病院の先生なのだから間違いないと思い、手術を受けることに決めた」(Aさん)という。
"口止めと脅し"
「’12年の8月に手術をしました。手術が始まって15分ほどで、左目にものすごい痛みが走ったんです。『先生、痛い痛い!』と何度も叫んだんですが、『我慢して』『もうちょっとで終わります』と言うばかり。結局、手術は2時間の予定のはずが、終わってみれば4時間以上かかっていました。その日は痛みで眠れませんでした。手術の2日後、包帯を取って鏡を見ると顔がパンパンに腫れて、目の周囲は青黒くアザになっていたんです。宇津木先生も『これは……尋常ではない腫れですね』と驚いていました。あとでわかったのですが、両目の角膜にもキズがついていた。どう考えても手術が失敗したとしか思えませんでした」
 その手術直後の様子が、下の写真だ。手術の結果に疑問を持ったAさん夫婦は退院後から20回以上、山王病院、そして宇津木氏と話し合いを行った。それでも「腫れの原因は不明」「医療過誤ではない」と繰り返すばかり。にもかかわらず、宇津木氏は「個人的な"お見舞い金"として50万円を払ってもいい」と言うなど、事実上の口止め料を提案した。
「宇津木先生は『訴えていただいても構いません。でも、医療過誤を立証するのは大変ですよ。弁護士を頼めばおカネがどんどん出ていきます』と半ば脅しのような言い方をしてきました。4年経っても私はいまだに顔を洗っただけで痛みが走るような状態です。なぜミスをしたと認めて謝罪してくれないのか。おカネの問題だけではないんです」
 自宅前で宇津木氏を直撃した。
「Aさんの症状は、これまで私も見たことがないとても特殊なケースです。我々は適時必要な処置を行いましたし、医療過誤という認識はありません。お見舞い金の話はしましたが、あれは手術ミスではないが、手術の結果に対しては申し訳ないという気持ちがあるため提案しました。口止め料というつもりで言ったわけではありません」
 Aさんが話す。
「今後は山王病院などを相手に訴訟を起こすつもりです。しかし、いまでも宇津木先生は山王病院で手術をしています。もう私と同じような目に遭う人が出ないように、社会的にも訴えていきたいと思っています」
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’12年8月の手術直後のAさん。尋常ではない顔の腫れ方に宇津木氏まで驚いていた
PHOTO:濱﨑慎治(宇津木氏)
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