中国で立ち退きを拒否するとこうなります
2016.09.20
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政府が
強いというのは、
かなり恐い
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この家主は、4年ものあいだ立ち退きを拒否し、抵抗してきた。もちろん電気も水道も通っていない
 大きな蟻地獄に吸い込まれたような一軒の家。上の写真は、中国湖北省の宜昌(イーチャン)市内、開発が進む工業地帯の風景だ。
「開発業者と地方政府が立ち退きを求めたものの、条件が合わず家主は申し出を拒否。すると業者は当局の後押しのもと、周囲の造成を進め、家を土砂で囲ってしまった」(大手新聞社の中国特派員)
 一軒だけ刺さったように動かない、こうした家を中国では"釘子戸(ディンツーフー)"(釘の家)と呼んでいる。行政の指導力が強い中国だが、近年は人民の権利を守るべく法が整備され、政府や業者は家主の合意なく建物を壊すことはできない。そのため工事に反発する人間の所有地や建造物を孤立させるかのように周囲を開発して"圧力"をかける事例が相次いでいるのだ。
「GDPを維持するために、政府は今後も大規模な開発を地方で続ける必要がある。その一方で、中国人民には『私有財産意識』が、とても高まっています。これからさらに"釘の家"が増えていくでしょう」(ジャーナリストの周来友氏)
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浙江省の高速道路。家主は「ドライブスルーの商売をする」と抵抗していたが、しばらくして退去
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広西チワン族自治区の首府・南寧(ナンニン)の都市再開発地区。この家主は10年以上にわたって抵抗を続けた
PHOTO:アフロ
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