緊急警告 北海道・東北太平洋岸で「9月中に震度5!」
2016.09.22
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台風で地盤が緩んでいる地域を
激しい揺れが襲えば、二次、三次被害が
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寄磯漁港の防波堤。30年に一度の津波に耐える設計だったはずが、台風による高潮であえなく倒壊。宮城県は「完成後の検査では問題なかった。想定外。原因を解明後、修理する」と答えている
 巨大台風に襲われ20人以上の犠牲者が出た北海道、東北地方が、今度は震災の危機にさらされている。
「太平洋岸の海底を震源に、M5.5、震度5クラスの大きな地震が起きる可能性が高まっています。激しい揺れが予想されるのは青森、岩手、宮城の東北各県と北海道。9月中は注意が必要です」
 警鐘を鳴らすのは日本地震予知学会の会長で、電気通信大学名誉教授の早川正士氏(72)だ。’11年3月の東日本大震災を事前に察知。今年に入ってからも4月の最大震度7の熊本地震、8月に茨城県沖で起きた震度4の地震などを予知してきた。的中率は70%にのぼる。
 早川氏は、地震発生の1週間ほど前に震源地の地殻がヒビ割れし、電磁波が出ることに着目。’95年1月に阪神・淡路大震災が発生して以降、研究、解析を進めてきた。電磁波は上空60㎞〜800㎞にある電離層に影響を及ぼし、数㎞ほど地表に引き寄せる。電磁波が強ければ強いほど電離層の高度は下がり、大地震が起きる可能性が高まるのだ。
「通常、電離層が下がる期間は3日ほどです。しかし現在、東北では1週間以上乱れています。かなり大きな地震が来てもおかしくない。震源が海底なので津波の発生も想定すべきでしょう」(早川氏)
 その地震防災に関し、本誌は住民の不安に輪をかける情報を摑んだ。
 宮城県石巻市の寄磯漁港(よりいそぎょこう)には、津波を防ぐための長さ約100mの防波堤がある。東日本大震災の復旧事業として、県が12億円をかけて建設したものだ。だが8月30日に東北を直撃した最大瞬間風速65mの台風10号と、6mほどの高潮により防波堤は崩壊。バラバラになってしまった。50代の男性住民が呆れ気味に語る。
「昨年3月に完成したばかりの防波堤が、こんなに簡単に壊れてしまうとは……。巨大地震が起きれば、高潮よりはるかに大きな津波が来るでしょうが、これで本当に防げるとは思えません」
 陸上でも台風被害のツメ痕は深い。岩手県岩泉町では、小本(おもと)川の氾濫や断続的に降る雨の影響で、地面はぬかるんだまま。道路や橋の寸断で、いまだに20人近くが孤立しているのだ。
「いたるところに大きな水たまりがあり、長靴を履かなければ町を歩けません。一見乾いている場所も、強く踏むとズブズブと足が沈んでしまいます」(地元住民)
 前出の早川氏が語る。
「地盤が緩くなっている台風の被災地では、地震が起きると二次、三次災害で甚大な被害が出る危険があります。とくに山間部では、土砂崩れやさらなる建築物の倒壊に注意すべきでしょう」
 国土地理院によると、東日本大震災をもたらした地層のヒズミは解消されていない。巨大な余震はいつでも起きるのだ。
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岩手県岩泉町を走る国道455号線。土砂崩れで数ヵ所が崩落。現在も復旧作業中で9月2日に一部が開通した
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激流に壊された北海道清水町の橋。流木が復旧工事の邪魔となっている。台風により同町では2人が行方不明者に
PHOTO:桐島 瞬(1枚目) 共同通信社(2,3枚目)
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