豊洲カジノ化計画のキーマン  セガサミー里見治会長の「金満伝説」
2016.10.10
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新市場のウルトラ利用を画策
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中山競馬場のパドックで関係者らと話す、スーツ姿の里見氏。里見氏の向かって左隣が美惠子夫人だ。自身が所有する『サトノルパン』に騎乗した騎手を鋭い目つきで見つめていた
 GⅠレース『第50回スプリンターズステークス』終了後、馬主や関係者で溢れる中山競馬場のパドックに、そこだけスポットライトが当たっているようだった。濃紺のスーツを着た、色黒のがっしりとした長身の男は『セガサミー』の里見治(はじめ)会長(74)。隣は妻の美惠子夫人だ。10月2日、里見氏が所有する競走馬『サトノルパン』が初のGⅠ制覇を目指して出走(結果は7位)。それを夫妻で観覧にやってきた。現在、里見氏はある"計画"のキーマンになっているのだ。
「豊洲カジノ化計画」。いま政界を中心にそんな仰天プランが浮上している。"消えた盛り土問題"で揺れる豊洲新市場への移転を白紙撤回し、代わりにその豊洲にカジノを含めた統合型リゾート施設を建設するというものだ。
「9月末ごろから『豊洲問題の落とし所はカジノ誘致。すでに小池百合子都知事(64)も検討している』という情報が永田町で流れた。あるゼネコンの幹部は豊洲への誘致を前提として『カジノもウチが担当します』と話を進めている。元々小池都知事はカジノ議連に参加するなど、カジノ誘致には積極的です。さらに、カジノ誘致を『悲願』と公言する里見氏が小池都知事の有力な支援者であることが拍車をかけた。かつてセガサミーの本社が小池都知事の選挙区である池袋にあったころからの関係で、都知事選の際には里見氏が資金援助を申し出たと聞いています」(永田町関係者)
 東京・板橋の豆腐屋の息子として生まれた里見氏は、創業した『サミー』を一代で日本最大のパチスロメーカーに成長させた。’04年にゲーム会社『セガ』と経営統合し、セガサミーホールディングスの会長に就任。昨年の役員報酬は日本人トップクラスの年間約4億7700万円。里見氏はセガサミーの株式を約3187万株所有する筆頭株主であり、保有している株式の時価総額は460億円に上る。ケタ違いの金持ちなのだ。
 里見氏の自宅は板橋にある約250坪の豪邸。「坪単価150万〜200万円ほど」(地元不動産業者)というので、土地だけで約3億8000万円〜5億円。高さ約4mの塀に囲まれた、地上3階地下1階の要塞のような邸宅だ。
「里見さんは毎年春になると、この豪邸で盛大な花見会を開催するんです。政界や財界はもちろん、芸能界やスポーツ界の錚々たる面々が集まってくる。会長から花見会に参加した『嵐』の櫻井翔(34)の写真を見せてもらったことがあります。里見さんは総務省をはじめとして官界にも太い人脈があるので、父の桜井俊前総務事務次官(62)の関係で招かれたのかもしれません」(里見氏の知人)
 豪邸の地下にはスロット機が設置された遊戯室まであり、そこを社交の場に使っているという。
「里見さんはプライベートジェットを所有していて、海外出張の際はそれを使用しています。駐機料やメンテナンス費用で月に1億円近くかかるそうです。にもかかわらず、そんなに頻繁に乗るわけではないようで『使わないときは孫(正義)さんに貸してるんだよ』と話していました」(同前)
 国内にラスベガスのようなエンターテインメント施設を作ることが、里見氏の一番の野望だという。豊洲へのカジノ誘致に関しては「コメントを差し控える」(セガサミー広報部)という回答だった。しかし、写真のような、並々ならぬ存在感、そしてこのケタ外れの資産。「豊洲カジノ化」というウルトラCも、実現させてしまうのではないか。
PHOTO:濱崎慎治
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