一力遼七段は東北の名家・河北新報社主の御曹司
2016.10.29
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囲碁界に現れた
19歳の新星
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第1局は井山七冠に惜敗。第2局は11月11日に北海道小樽市で行われる
「抜き身の切り合いが盤上で始まっています」
 解説を担当した宮川史彦八段がこう漏らすほどの熱戦だった。
 囲碁界の7つのタイトルを独占する最強棋士、井山裕太七冠(27)に、10代の新鋭一力(いちりき)遼七段(19)が挑む天元戦5番勝負第1局が三重県志摩市の老舗旅館で10月21日、開催された。
 一力七段は今年9月の竜星戦で井山を破り、最年少優勝を決めたばかりで、今回も勝てば「世代交代」も見えてくる。
 だが、注目されるのは、若さだけではない。
「一力七段は河北新報社の一力雅彦社長(56)の御曹司なんです。5歳で父に囲碁を教わり、13歳でプロデビュー。囲碁好きで知られた祖父の故・一夫さん(=元河北新報社社主、横綱審議委員)を喜ばせたそうです。’10年には『仙台出身初のプロ棋士』として河北新報にインタビュー記事が載りました。実力は折り紙つきで、タイトル歴のあるベテラン棋士が彼に意見を聞きにくるほど。韓国や中国相手の国際棋戦でも活躍が期待されています」(全国紙文化部記者)
 河北新報社は1897年に一力健治郎が創業。現在も一力一族がオーナー社長として君臨し、45万部を発行する東北最大のブロック紙だ。
 一力七段は今年の春、早稲田大社会科学部に入学したばかり。今後、囲碁の道を究めるのか、一族の会社を継ぐのか、囲碁以上に悩ましい決断だ。
PHOTO:川柳まさ裕
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