メジャーを狙う松山英樹の「ブレない姿勢」
2016.11.05
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世界ゴルフ選手権シリーズ日本人初制覇!
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12年6月、東北福祉大ゴルフ部主将時代の松山。あどけなさが残る顔の下はまだ発展途上の身体つきだった
「結果は100点、内容は80〜90点、フィーリングは30点くらい。満足する球を打てていない」
 世界ゴルフ選手権シリーズ(WGC)で日本どころかアジア人初優勝を飾った松山英樹(24)は、インタビューでいつものように謙虚に答えた。
 しかし、2位との7打差は大会最大、4日間で29バーディーは大会史上最多、24歳は最年少優勝と記録ずくめの完全勝利だ。ティーチングプロでクラブフィッターの関雅史氏は松山をこう評す。
「松山選手の強さは、勝利への執念とともに"いま自分に何が足りないか"を考えてプレーしているところにあると思います。例えばショートゲームに格段の進歩がありました。アプローチの引き出しを増やすために、彼はずっとウェッジでの片手打ちを練習しているそうです。この練習は一般の人にもオススメなのですが、ひとつ難点がある。とにかく退屈なんです。やり続けられることが才能と言えます。そして、驚くことに彼はいまでもコーチをつけていないんです! 本人曰く『コーチをつけるレベルでさえない』とのことですが(笑)、課題が明確で克服する筋道が見えているからこそ、コーチは不要と判断しているのだと思います」
 そして、松山といえば外国人選手にも劣らないフィジカルが強みだ。プロに転向し、大学を卒業してからの2年間で増量した。パワーと安定感を手に入れながら、パターの繊細なタッチは失っていない。
「フィジカルは優秀なトレーナーがサポートしてくれているようです。そして、太れる資質があったのも大きいですね。石川遼選手も肉体改造していますが、なかなか大きくはなりません。ここでも自分でできること、できないことを明確に分けているはずです」(関氏)
 すべては米メジャー大会での優勝のため。その目標はプロを目指した東北福祉大生のころから変わっていない。本誌’12年6月29日号で取材した時、松山はきっぱりこう言っていた。
「最終的にマスターズでの勝利にどうつながるかを常に考えながら、日々、練習しています」
 日本人初のメジャー制覇ははっきりと見えている。
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大学進学後の松山は、マスターズでローアマチュア(最優秀アマ)に輝いた
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大学時代(上)と比べると重量感がまるで違う。日本オープン優勝も「通過点」と語りメジャーに対し闘志を燃やす
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指が長く厚みのある手。猛練習のせいで指にタコができている
PHOTO:小檜山毅彦
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