小池百合子都知事の「友だち」と「カネづる」
2016.11.14
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豊洲問題、五輪問題、難問山積に立ち向かう彼女の武器は…
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福島での五輪イベントに参加した後、新幹線に乗り込む二人。ぎこちない笑顔で会釈を交わしていた
 最低気温4度を記録した11月2日、JR福島駅のホームに「意外な二人」の姿があった。小池百合子都知事(64)と丸川珠代五輪担当相(45)だ。この日二人は、五輪旗を各地で披露する「フラッグツアー」に参加。丸川氏が7月の都知事選の際に「チームプレーができない」と小池氏を批判して以来、両者は犬猿の仲にあったが、イベント後は仲良く連れ立って新幹線に乗り込んでいった。
「人気絶頂にある小池知事と争うのは得策ではないと党本部から諭され、丸川さんは手のひらを返したんです。一方の小池知事も東京五輪成功のためには国の協力が不可欠なため、これを受け入れた。二人は形だけの友情を結んだわけです。ただ本当に形だけで、乗り込むのは一緒でも座席は離れていた」(小池氏の側近)
 豊洲新市場や五輪会場の問題解決を目指す小池都知事のもとにいま、続々と「友だち」が集まり始めている。10月30日に政経塾を開講した小池氏の目的は、来夏の都議選で自民党都連から過半数を奪うこと。その選挙戦を有利に進めるため、友だちをどう利用するつもりなのか。
「丸川さんのような『友だち』だけでなく、都議選が始まれば自民党から批判されてでも応援に駆けつけてくれる『本当の友人』もいます。その筆頭は、野田聖子衆議院議員です」(前出の側近)
 昨年9月の自民党総裁選に野田議員が立候補しようとした際、小池氏は「推薦人が足りなかったら私の名前を使って」と支援。野田議員は「百合姉(ゆりねー)」と呼んで小池氏を慕っているという。
「都知事選で、小池さんが石原慎太郎元都知事から『大年増の厚化粧』と言われた際には、野田さんがすぐに電話をかけ、『カッカしちゃダメよ』と落ち着かせていました。女性議員として苦労してきただけに、二人は共感する部分が多いようです」(前出の側近)
 都議選を勝ち抜くためには、友情だけでなく、選挙資金も必要になる。それについても、小池氏はカネ持ちの子分をすでに確保しているという。
「政経塾の運営を行う『都民ファーストの会』の代表に本橋弘隆豊島区議を任命したんです。本橋区議は豊島区だけでなく、練馬や板橋にも多数のマンションやビル、駐車場を持つ本橋一族の一人で、『豊島のボン』のあだ名で知られる人物。小池さんは、『ゆくゆくは地盤を譲って国政に出してあげる』と匂わせることで、協力を引き出している。本人も目立ちたがり屋な性格で、『知事の右腕になれた』と張り切っている」(都議会中堅議員)
 さらに、本橋区議以上の「大物」もスポンサーとなっているようだ。
「セガサミーの里見治会長です。二人は、かつてセガサミーの本社が小池氏の選挙区である池袋にあったころからの関係。里見会長が小池氏に肩入れする理由は、『悲願』と公言しているカジノ誘致を実現するためです。実際、小池さんは政府のカジノ議連に名を連ねるなど、誘致には積極的な姿勢を見せている」(全国紙政治部デスク)
 果たして小池氏は、「友だち」と「カネづる」を武器に都議会を制圧できるか。
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「都民ファーストの会」の代表を務める本橋弘隆豊島区議は、地元で「大地主」として知られる人物だという
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カジノ誘致を進めるセガサミー・里見治会長は、都知事選の際、小池氏への資金援助を申し出たとされている
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盟友・野田聖子衆議院議員は、都知事選の前から小池氏との「友情」を公言している数少ない自民党議員だ
PHOTO:結束武郎(小池氏) 鬼怒川毅(本橋氏) 濱崎慎治(里見氏) 時事通信社(野田氏)
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