浅田真央が「成熟」と引き替えに失った「ジャンプ力」
2016.11.19
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このままだと平昌五輪は夢のまた夢

4年前
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’12年12月、ロシア・ソチでのGPファイナル前の練習。過去2回の五輪はバンクーバー2位、ソチ6位
 こんなに悲愴感が漂う浅田真央(26)を見たことはなかった――。11月11日と12日、パリで行われたグランプリ(GP)シリーズ仏杯で、浅田は自己最低となる9位と惨敗。12月のGPファイナル進出など遠く及ばなかった。
 昨年の復帰以来、"低空飛行"を続けながらも復調への道を模索してきた浅田。今大会では慎重を期し、代名詞であるトリプルアクセル(3回転半)や連続3回転ジャンプを回避するプログラムで臨んだ。しかし、フリーでは3回転4つが軒並み2回転になるなど、信じられないジャンプミスを連発。スピン、ステップにもキレがなかった。
「自信がすべて失われた。滑りもジャンプも、すべてがしっくりハマっていない感じがした」
 試合後、そう言って大粒の涙を流す浅田に、元世界女王の面影はなかった。
 このままでは、1年3ヵ月後に迫った平昌(ピョンチャン)五輪に出場することなど絶対にムリだ。彼女の身に一体何が起きているのか。浅田を長年取材しているジャーナリストが明かす。
「左膝を痛めていますが、これはトップ選手なら誰しも抱える職業病のようなものですから、不調の直接の原因には当たらないと思います。また、一部では『すでに気力がなくなっている』『CMスポンサーとの兼ね合いで引退したくてもできない』などと報道されていますが、そんなことはありません。真央ちゃんはコーチにトレーニング時間こそ制限されていますが、相変わらず"練習の虫"です」
 実は不調は、「女性としての魅力が増した」ことに由来しているというのだ。
「年齢的に当然なのですが、体つきが以前よりムチッと丸みを帯び、バストや脚も女性らしいボリュームを感じさせるようになりました。身長も公式プロフィールでは163㎝となっていますが、実際はそれよりも伸びているように見える。その結果"大人の女性"を表現するという意味では、ソチ五輪のときより幅が広がり、むしろ進化しています。ただ、体重の増加はジャンプ力やスピードなどを半減させる。食事制限をしても、かつてのように減量できず、それがメンタルにも悪影響を及ぼしているように思えます」(同前)
 浅田はそれでも「自分を信じてやるしかない」と前を向く。元五輪選手でプロスケーターの渡部絵美氏も一縷(いちる)の希望を捨てていない。
「不幸中の幸いは、今年の結果がダイレクトに五輪出場の選考に繋がるものではないということ。しっかり休養をとって、気持ちを切り替えれば、真央ちゃんは必ず復活すると思います。まずは自信を取り戻してほしい」
 年末の全日本選手権で復調へのきっかけを摑めるか。

現在
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11月12日、パリでのGPシリーズ(フリー)には化粧を変えて臨んだ。まぶたの上のアイラインを太くして、目尻から上に跳ね上げている
PHOTO:時事通信社(1枚目)
HOT WORD: 浅田真央
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