松山英樹がタイガー・ウッズからもらった「お墨付き」
2016.12.10
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5戦4勝!日本人初のメジャータイトル獲得も夢ではなくなった
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タイガーにとっては1年4ヵ月ぶりの復帰戦。4日間で24個のバーディを奪い、松山の22個を上回った
「ヒデキは本当に信じられないほど素晴らしいゴルフをしていた」
 タイガー・ウッズ(40)は、目の前の若きヒーローをこう評した。
 12月4日、タイガーが主催する大会「ヒーロー・ワールドチャレンジ」で優勝した松山英樹(24)は、幼いころから憧れていたタイガーから勝利を称えられ、喜びの表情を隠しきれない様子だった。
「20年前から何度もビデオを観ていた。タイガーの大会で勝てたのは名誉です」
 と、松山が言えば、一方のタイガーも、
「彼はこれからずっと、多くの選手の標的にされるトップ選手の一人になるだろう。彼のスイング、試合運び、そして身体を見てくれ。どんな試練にも耐えられるように鍛え上げられている」
 と、お墨付きを与えた。
  表彰式では二人で数分言葉を交わし、タイガーは「ケガだけは気をつけて」と声を掛け、松山も感謝の言葉を返したようだ。
「以前から松山は『この試合は出たい』と望んでいたようです。シーズン終了時の9月には、『いいところはまったくなかった』と話していた。10月からの新シーズンで勝利を重ねタイガーの前で勝つというのは、本人も考えていなかった」(在米ゴルフジャーナリストの舩越園子氏)
 松山は今回の勝利で10月の日本オープン以降5試合で4勝。プロゴルファーで海外のゴルフ事情にも詳しいタケ小山氏は、精神面の変化があったと指摘する。
「きっかけは、リオ五輪不参加の表明です。本人の意図しないところで、『日本で一番強い男なのに、なぜ五輪に行かないんだ』という批判の声があがった。相当悩み、考えたと思いますよ。それ以降、メディアへのリップサービスがかなり増えたし、サインを求めるギャラリーにも、より積極的に応えるようになった。今年、松山にプレーオフで負けたリッキー・ファウラーは、松山がインタビューを受けている間、1時間15分もファンにサインをして、"素晴らしい敗者"だと全米で大きなニュースになったんです。アメリカで戦うには、ファンに認められなくてはいけない。松山はこうした経験を重ねて、今年後半、急速に大人になったと感じます。精神的に成熟してきましたね」
 松山は「いつか世界最高の選手になることを考えているのか?」と聞かれると「いつの日かそうなれば」と答えた。来年最初のメジャーは4月のマスターズ。一皮剝けた「怪物」は、自他ともに認める優勝候補の一人として大会に臨む。
PHOTO:Getty Images
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