東山動植物園休園!鳥インフルが人間に伝染る日
2016.12.17
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飛来した野鳥から感染拡大
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動植物園には、アシカなどのエサを狙ってたびたび野生のアオサギが飛来している。感染発覚後も同様だった
 休日には大勢の子どもたちで賑わう名古屋・東山動植物園が、12月11日、「鳥インフル」で休園に追い込まれた。
 飼育していたコクチョウに12月6日、感染が発覚したのだ。
「外部から飛来した渡り鳥によってウイルスが持ち込まれた可能性が高い。養鶏場と違い、敷地の広い動物園では外部からの『侵入者』をどうしても排除できないのです」(東京医科大学教授で渡航者医療センター部長の濱田篤郎氏)
 同園はエリア全体に石灰をまき、人やクルマの出入りがあった際には常に消毒するなど、徹底した防疫策をとっているが、感染拡大を完全に防ぎ切るのは不可能に近いという。事実、休園直前の12月9日に同園を訪れると、防疫用のネットをくぐり抜け、園内の池でくつろぐ野鳥の姿が多数見られた。12日には新たに2羽の感染が明らかになっている。
 北海道、新潟、鳥取、鹿児島などで流行している鳥インフルエンザの、人への感染の懸念が高まっている。
「現在感染が拡大している鳥インフルエンザは『H5N6型』と呼ばれるもので、中国ではすでに16人程度が罹患、その半数以上が死亡しています。今回も対応は慎重に行うべきです。
 鳥と濃厚な接触をしない限り、鳥インフルエンザの人への感染は起きませんが、それでも、注意は絶対に必要です。もし人の患者が増えれば、『H5N6型』が人から人へと伝染((うつ)る新型インフルエンザへと変化し、爆発的に感染が広がってしまう可能性がある」(前出・濱田氏)
 未曾有のパンデミックを食い止めることはできるか。
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河村たかし名古屋市長は「殺処分はできる限り避けたい」と発表。万全な防疫対策は難しい状況だという
PHOTO:花井知之
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