シリーズ 有名人たちのもう一つの顔「私、マニアです」第29回 パラダイス山元(ミュージシャン)
2016.12.28
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サンタグッズ収集
「全国100カ所以上でプレゼント配ってます」
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「ボクはアジア人初の公認サンタクロースなんです。毎年全国100ヵ所以上の病院や養護施設を回り、クリスマスに家族と一緒にいられない子どもたちにプレゼントを渡している。9月からスケジュールがいっぱいで、本業がおろそかになるほどですよ」
 マンボミュージシャンのパラダイス山元(54)が話す。山元は史上最年少の35歳で、国際サンタクロース協会の試験に合格。事務所には、海外のサンタ仲間などからもらった関連グッズが溢(あふ)れている。
「自分で買ったグッズは、ほとんどありません。大半がもらいモノなので、捨てられずどんどんたまっているんです。中にはカナダのサンタからもらった、下半身ムキ出しのユニークなサンタ人形もあります」
 子どものころからサンタの存在を信じていた山元。公認試験を受けたキッカケは、テレビ局プロデューサーとの食事会だった。
「’98年夏のことです。よく出演していたフジテレビ『めざましテレビ』のプロデューサーが、『紹介したい女性がいる』と六本木の『しゃぶ禅』で一席設けてくれました。喜んで行くと、同席した女性はいきなり『イメージにピッタリ!』と満面の笑顔。なんのことか理解できず説明を求めると、ボクに『デンマークに行ってサンタの試験を受けてほしい』と話すんです。彼女はスカンジナビア政府観光局の職員で、サンタの受験資格を備えた人間を探していたんですよ。確かに当時のボクは受験資格に合う、体重120㎏以上の妻子持ちでしたが……。美味しいしゃぶしゃぶをご馳走になり、断れない雰囲気で渋々OKしました」
 渡航費は観光局とサンタ協会から出たが、2週間の滞在費など、その他は自腹。テレビの企画でもないのでギャラもナシ。
「試験科目も多く大変でした。クッキーの早食いや煙突登り、英語での自己アピールなど。100人以上の長老サンタが並んでいる前での、古文書朗読もあります。受験生の多くは60代後半でボクが最年少。合格したときは、地元紙に『初の黒髪サンタ』と一面で報じられるほどの騒ぎでした」
 合格者は山元だけ。倍率100倍以上の難関を突破したのだが、世界中から集まるサンタグッズに困ることもあるという。
「毎年7月にデンマークでサンタ会議があるんですが、グッズを持って行くのを忘れると怒られるんです。『なんでオレがあげたベルを持っていないんだ』ってね。なくしでもしたら一大事ですよ」

PROFILE
ぱらだいす・やまもと ’62年、北海道生まれ。日大芸術学部卒業後、富士重工に入社し「わたらせ渓谷鐵道」などのデザインを手がけた。’91年に退社し東京パノラママンボボーイズでメジャーデビュー。自称「餃子の王様」で会員制餃子専門店「蔓餃苑(まんぎょえん)」オーナー。盆栽や入浴剤比べなど趣味は多彩
PHOTO:小松寛之
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