セレブ人妻たちに密かなブーム 夫は知らない愛人 ビジネスの世界 2/2 
2016.12.30
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法曹関係の夫のセックスは並以下
Hカップ巨乳妻が抱える欲求不満
「最近知り合ったゼネコンの橋梁(きょうりょう)技師はわたしのこと、"すごい好みのタイプなんです"って言ってくるの。"きみのインフラはすべて僕に整備させてください"ですって」
 人妻・佑子(仮名・43)のHカップの乳房は下着に窮屈そうにやっとおさまる。
 佑子の夫は、法曹関係で重要な任務を担っている。極めて少数のエリートが就(つ)く仕事ゆえに、あまり深く記述はできない。
 東大法学部を優秀な成績で卒業、数年前にお見合い結婚で佑子と結ばれた。
「わたしはいままでさんざん遊んできて、そろそろ身を固めないとと思って、割り切って友人のお母さんのコネクションでお見合い相手を探してたんですよ。3人紹介してもらいました。一人は歯科医師、もう一人はIT関連の経営者、最後にいまの主人。先の二人は軽そうでなんだか昔のわたしを見ているようでパス。主人は真面目が服着て歩いてるような人(笑)。お酌(しゃく)したとき、"やっぱり育ったご家庭がしっかりしてると、こんな作法で差が出るんですね"って誉(ほ)められたんだけど、わたし、OLやりながら六本木のキャバクラでバイトしてそのときお酌テクニック磨(みが)いたんですよ(笑)」
 夫は豊満な女性が好みで、佑子のHカップに熱中するのだった。
 超エリート法曹関係者でありながら、夜の技量は並以下、佑子は次第に物足りなくなり、出会い系サイトに登録した。
「サクラがいない比較的良心的な出会い系サイトが二つあるんですよ。わたしはそのうちの日記がアップできるサイトに毎日日記を書き込んだんです」
 夫とのスレ違いの日々に悶々(もんもん)としている人妻の日記を毎日読んでいると、いつの間にかこの奥さんのことを一番知っているのはこの俺だ、という錯覚に陥る。
「日記には、わたしの思春期から成人するまでの初恋の話とか、一時期母とうまくいってなかったこととか、思うままに書いてます。夫とはセックスレスになってしまったことも正直に書いてます。出会い系サイトの掲示板で知り合う男性よりも、日記を読んでくれてわたしとコンタクトを取る男性のほうが真面目なタイプが多いんです」
 初めて会ったのは、大手建設会社の40代の社員だった。
「奥さんとうまくいってなくて子どもからも相手にされてない家庭で疎外感を感じて、わたしと共感するところがあったみたい。池袋のラブホテルで初めて夫以外の男性に抱かれました。緊張するよりもはたしてこの方とうまくできるかどうか、そちらのほうが心配でした」
 心配は杞憂だった。
 男は目の前に露出したHカップの巨乳にムシャぶりつき、合体してアッという間に放出した。
「それからしつこくメールが来たので、着信拒否にしました。わたし、重たい(気分になる)のが苦手なんですよ」
 佑子は割り切りで1回につき3万円を提示する。男たちは巨乳妻を抱けるとあって悦んで支払う。困ったことに、先の大手建設会社社員のように、一度佑子を抱いてしまうと決まって男が佑子に熱をあげ追いかけてくる。そのたびに着信拒否にした。
 唯一の例外が、冒頭のゼネコン橋梁技師だった。
「わたしの身の回りのもの、洋服、アクセサリー、バッグ、モロモロのことをインフラって言うの。ゼネコン業界の男性が遊ぶときの隠語なんです。わたしのことが大好きみたい。地方の橋梁をチェックするから出張が多くて、そのたびに旅先のお土産を買ってきて自宅に送ってくれるんです。だから最近、ウチは女友だちからの地方の名産が増えたことになってる(笑)」
 亭主は夕食に並ぶ長野の野沢菜、長崎の生わかめ、北海道の限定品チーズを食しながら、まさか自分の女房と肉交している男たちからの贈りものだとは思わず舌鼓を打っているのだ。
「大きい胸は感じないって嘘ですよ。相手の男性の揉(も)み方にもよるし。わたしはやさしく、やわらかく、時々ブルブルブルって震わせたりされるのが感じるんです。胸が大きくなりだしたのは小学4年生から。トイレで男子から勃起(ぼっき)したおちんちんを見せつけられたり、胸をよく揉まれました。他のクラスの先生が放課後、こっちにおいでって手招きするので走っていったら、"こんなに揺れる小学6年生は初めてだ"ってニヤニヤしてたの憶えてる」
 重たい人間関係になるのが嫌なのに、インフラ整備している橋梁技師との関係はいまだに切れずにいるのが佑子の悩みの種だ。

電機メーカー勤務の夫はリストラ寸前
モデル級妻が始めた愛人ビジネス
「わたしが入会したのは出会い喫茶と交際クラブが合体した店です」
 人妻・美穂(仮名・38)がそう打ち明ける。
「即日デート!」の触れ込みに惹(ひ)かれて私がその店で知り合ったのが美穂だった。
「お店で待機してると男性が入店してお茶しながら気が合うとデートするんです。この他にもお店にある女性会員のアルバムを見て、気に入った女性がいたら指名して後日、デートするコースもあるんです。女性は無料、男性は入店料1000円、紹介料6000円、メチャクチャ安いんですよ。この前ここで会ったサラリーマンが"ハードルが下がったのでやっと僕らのような安月給でも交際クラブで遊べる時代がやってきた!"って感激してました」
 他の交際クラブが入会金、紹介手数料合わせて10万円近くとられるのに比べると、たしかに天国であろう。
「でも、わたしたち女性から見たら、安かろう悪かろうじゃないけど、はっきり言って底辺クラスの男性ばかり。いざ男女の関係になってから、ベッドの中で値切ろうとしてくるんですよ」
 男たちはデフレ野郎ばかりだが、女性陣は美穂のように粒はそろっている。
 170㎝近い長身、短大生のころはアルバイトでレースクイーンをしたり、パーティーコンパニオンをしてきただけあって、四十路近くのいまも見惚(みほ)れるようなスタイルだ。
 ハイヒールを履いたままベッドで横たわる定番のショットを撮る。
 そのまま交接に及ぶと、なんとも言えぬ悩ましい声を漏らす。
 美穂のプロフィール欄には、〈一緒にいる時はふたりっきりの恋人気分になりたいんです〉
 とうたわれている。
「こういった不倫交際の世界では、"結婚していますが、恋人が欲しいんです。男性と出会う機会が少ないので登録しました"って言ったほうが男性からのお誘いがものすごく増えるってこと学びました。正直、割り切ったおつきあいがしたいだけなんですけど、それ言っちゃおしまいですからね、男性ってロマンチストですから、70歳になっても80歳になっても恋をしたいんですね。だから恋心を刺激してあげるんです。本気で交際しようとする男性たちがけっこういるんですよ。共通する点は、モテそうもない。既婚者が多い。プラトニックな恋がしたくてエッチはいいのかというと、そうでもなくて、"僕のこと好きなら、口の中で出していいでしょう"とか"ナマでやらせて"ってしつこく迫るの。わたしが断ると、"じゃあ、いくらならいい?"って。矛盾してる」
 美穂に口内発射を迫るのは公立小学校の教頭だった。
 美穂が新橋を歩くと、すれ違うサラリーマンの群れから粘つく視線がからんでくる。長身なうえにハイヒールを履いているので群衆から頭一つ浮かんでいる。
「おじいちゃん世代は豊満な女性かわたしみたいに身長が高い女性が好みなんです。征服欲を刺激するみたい」
 美穂は若いころからコンパニオンをしてきただけあって、年配の男をもてなすテクニックに長(た)けている。
「可愛い手書きの名刺、お年寄り用にいつも持ち歩いてましたから。文字大きめ、メールできないから電話番号だけ大きく書いてる。ピンク色の手書き名刺は効果大ですから(笑)」
 美穂は日本最大級の大手電機メーカーのOLだった。社内恋愛の末に結婚、30代半ばになって子作りに励み、愛らしい女児に恵まれた。ところが夫が働く大手電機メーカーが大規模リストラを行い、夫の給料、ボーナスも大幅カットされてしまった。
「クビにならなかっただけでもよかったですよ。ダンナは技術職でIT関連の重要部門を任されていたから」
 国立大を優秀な成績で卒業し、大手電機メーカーに就職、将来は研究所最高幹部の席を確約されたかに思えたのだったが――。
「ホント、何が起きるかわからない。超大手だからって安泰ではない時代になったんですね。だからわたしもアルバイトで主人を助けようと思って……」
 それで始めたのが愛人ビジネスだった。
「夫はわたしにもっと家で子どもといてほしい、と言ってくるんですけど、わたしは外で稼ぎたいから」
 子育てのために家にいた期間が長かった美穂に尋ねてみた。
「急に外に出て夫以外の男に抱かれるのは、心と身体の切り替えがたいへんではなかったですか?」
「そうなんですよ。だから男性と会う前は、エッチなビデオ見て気分を盛り上げてから行きます。あとは真っ赤なランジェリーを着たり、渋谷の下着専門店で買い揃えた、もうヤるしかないっていうセクシー下着をバッグに入れてホテルに入ります。セクシーな下着着ると、気分が乗ってくるんですよ」
 夫は洗濯物に派手な下着が増えつつあることに、ある疑念を抱きだした。
「おまえ、男がデキたのか?」
 美穂は一瞬、背筋が凍り付いたが、何食わぬ顔して「バカなこと言わないでよ。きれいな物着たいって女の永遠の夢なのよ」と言った(女は女優だ!)。
「愛人戦線でいま一番元気なのはお坊さん。一昨日会ったのも、住職だった。えーっと、58歳。すごいやさしい。でも、スケベ(笑)。波長が合って、話も面白いし、週に3回メールくれる感じのいい人。既婚者なんだけど彼女が欲しいんですって。旅行にも行きたいって言ってます。わたしも気に入ったから、今度1泊2日の旅行に行こうと思ってるの。ダンナには実家に帰るってウソついて。大丈夫、ダンナは絶対実家の電話にかけないし、かけたとしてもわたしのスマホだから」
 この夏、夫の知らぬ間にセレブ妻たちは昼間から男たちに熱く囁(ささや)く。
 お任せします――。
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Hカップ巨乳妻は真夏が苦手だ。「道歩いてるとジロジロおっぱいばかり見られるんです」
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美穂は黒のハイヒールがよく似合う。「男の方はみなさん、履いたままヤりたがります」
もとはし・のぶひろ/’56年埼玉県生まれ。文筆家。代表作に『裏本時代』『修羅場のサイコロジー』『やってみたら、こうだった』など。現在も旺盛な活動を続け、7月14日には『上野アンダーグラウンド』を上梓
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