大阪府警のマル暴刑事「ヤクザに馬乗りタコ殴り」現場
2017.01.05
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神戸山口組の中核「山健組」事務所のガラスを叩き割ってガサ入れ
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 一人の男が、手に持ったバールのようなものを窓ガラスに叩きつける(写真①)。周囲にいた他の男たちも加わり、数十回ガンガンとガラスに叩きつけている(②)。すると、男たちは建物の中から、2人の男を引きずり出す。倒れ込んだ2人を押さえつけ、男たちが殴る蹴るの暴行を加えている様子が見える(③)。2人も抵抗するが、警棒を持った男が馬乗りになり、顔を押さえつけた(④)。
 本誌が独占入手したこの映像。暴力団の抗争のように見えるが、実は殴っているのが警察で、やられているのが暴力団なのだ。これは昨年12月16日に行われた大阪府警によるガサ入れ(家宅捜索)の様子だという。捜索先は神戸・花隈にある、神戸山口組の中核組織、山健組の事務所。全国紙大阪府警担当記者が話す。
「一昨年に神戸山口組と六代目山口組の関係者数十人による乱闘事件が発生。昨年11月末に、大阪府警捜査4課がその事件の容疑者ら十数名を暴力行為処罰法違反で逮捕しました。それを受けて、今回、府警が山健組の本部事務所にガサを打ったんです」
 乱闘事件のガサで、捜索する側が暴力を振るってしまったというわけなのだ。組員とみられる引きずり出されたうちの一人は頭を割られ、入院したという情報もある。いくら暴力団に対する捜査とはいえ、これは明白な器物損壊、そして傷害事件ではないか。本誌は大阪府警広報課に対し、取材を申し込んだが、「捜査中の個別の事件、捜索に関しては、捜査に支障をきたしかねないので、答えは控える」との回答だった。元兵庫県警刑事の飛松五男氏が話す。
「私が暴力団担当の刑事だったのは昭和50年代のことです。当時は警察が暴力団組員を殴る蹴るといった暴力行為は"執行力"と呼ばれ、日常的にありました。根底には『警察はヤクザには何をしてもいい』というおごりがあった。正直に言えば、私も取調室で暴力団組員を殴ったことがあります。しかし、時代は変わりました。世論を利用して、暴対法など、暴力団を取り締まりやすい法律を作ったのです。組員にも人権があり、適法な手続きで捜査は行われるべきでしょう。今回の事件は警察の悪しき伝統がいまでも残っていることの証拠であり、言語道断です」
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叩き割られた、山健組の本部の窓ガラス。事務所は神戸市中央区の住宅街のど真ん中にある
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