シリーズ 有名人たちのもう一つの顔「私、マニアです」第30回 岡田克也(衆議院議員)
2017.01.18
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カルエの置物
「海外訪問の度に買い集めて180個以上」
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「外務大臣になって初めて国連総会に参加するため、ニューヨークに行った’09年秋のことです。カエルの置物を探しに、ホテルの売店をのぞいたんですが売っていない。そこで近くの土産物店に行こうとすると、屈強な米国人SPが10人ほどゾロゾロとついて来たんです。さすが警備の厳しい米国、物々しいことこのうえない。置物は買えましたが、店員も何事かと驚いていました」
 前民進党代表・岡田克也氏(63)が笑う。岡田氏の国会事務所には、カエルの置物が180個以上飾られている。公用で海外に行く度に購入しているのだ。
「もともとカエルは好きでした。幼少期は実家(三重県四日市市)で飼っていましたし、国会議員になってからも子どもに成体になるまでの変化を見せるため水槽で卵から育てましたから。初めて置物を買ったのは’92年です。自民党の1年生議員として、PKO(国連平和維持活動)で自衛隊が派遣されるカンボジアを調査訪問しました。何かお土産になるモノをと、たまたま銀製のカエルの置物を買った。以来、中国や東南アジアを中心にパレスチナ、モンゴルなどに行きましたが、カエルの置物は大半の国にあるんです。素材や色など、その国の特色が出ていて面白い。それで、外国に行く度にカエルの置物を買おうと決めたんです」
 買うのは1000円前後のモノばかりだ。
「自分のために高価なお土産はいらないですからね。シンガポールに行った時のことです。ホテルの売店でステキな置物を見つけたんですが、値段が書いていない。要人との会合に行く直前で時間がなかったため、クレジットカードで慌てて支払ったんです。でもレシートを見て仰天。35万円もしたんですよ。すぐにキャンセルしました。
 買う場所は売店や土産物店とは限りません。ミャンマーでは道端で購入しました。食事をして店を出たら10歳ぐらいの少女が寄ってきて『1ドルで買ってください』と言うんです。発展途上の国だと、そういったモノ売りの子どもも多いんです」
 カエルの置物をプレゼントしようとする知人もいるが、申し出は断っている。
「単に収集しているワケではありませんから。旅の思い出として集めることに意義があるんです。あらためて見ると紛争地の悲惨な街の状況や外国での難しい交渉など、当時を振り返ることができるんですよ」

PROFILE
おかだ・かつや ’53年、三重県生まれ。東大卒業後、旧通産省に入省。
’90年に衆議院議員として初当選。’98年に民主党結党後は、幹事長、政調会長などを歴任。’16年3月に誕生した民進党で初代代表に。夫人と一女二男。好物は和菓子
PHOTO:小松寛之
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