涙の離日 ケネディ大使が伝えた「和解の力」
2017.01.20
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トランプ大統領への政権交代で全世界の大使を召還
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離日直前、米大使館HPにビデオメッセージを発表。日本への愛着と感謝の言葉を語った
「私は日本を去りますが、サヨナラは言いません。日本での経験や思い出を持ち帰り、いつか帰ってきたいと思います」
 3年2ヵ月に及ぶ駐日特命全権大使の職を終えたキャロライン・ケネディ氏(59)は、そう最後のメッセージを残した。
 ’13年11月の着任以来、35の都道府県を訪問した。東北復興を謳う自転車レース「ツール・ド・東北」には3年連続で参加。マツダスタジアムで広島のエース・黒田博樹とキャッチボールをしたうえで始球式に臨み、長野・松本では小澤征爾のコンサートを堪能、週末は家族を伴い金沢観光するなど、日本を満喫した。昨年末にはサンタクロース姿で「恋ダンス」を披露し、YouTubeにアップしたことが話題を呼んだ。
「トランプ政権の幹部が、『120ヵ国の大使を召還する』と言ったことが波紋を呼んでいますが、政権が替われば全世界の大使が召還されるのは当たり前。仮にヒラリーが勝っていても、ケネディ氏の交代は確実でした。在任中、安倍晋三首相が靖国神社を参拝し米政府が『失望した』と声明を出した時は両国関係が緊迫しましたが、あとはおおむね平穏だった。
 とくに、『和解の力』を訴え、オバマ大統領の広島訪問の道筋をつけたのはケネディ大使の大きな功績です」(在日米大使館職員)
 1月18日、随行した秘書官一人とともに日本を離れたケネディ氏の目には、薄く光るものがあったという。日本を愛し、日本人に愛された唯一無二の大使だった。
PHOTO:時事通信社
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