「平成」の次はこれ!新元号決定までのマル秘ルール
2017.01.23
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早ければ来年前半にも発表
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’89年1月7日、小渕官房長官(当時)が新元号を発表し、翌日平成が始まった
 天皇が生前退位の意向を表明したことを受け、政府は’19年1月に皇太子が新天皇に即位し、元号を改める方向で検討に入った。
 宮内庁の西村泰彦次長は「行事が集中する1月1日の即位は困難」と発言したが、いずれにせよ譲位と改元に向けた具体的なスケジュール作りが動き始めた。
 早ければ来年前半にも新元号が発表されるという。「大化の改新」(645年)以来248番目となるが、そもそも元号はどのように決められるのだろうか。
「『平成改元』の時も、昭和天皇崩御のずいぶん前から新元号選定が極秘裏に進められていました。まず竹下登首相(当時)が漢学者ら数人に委嘱し、候補名を提出させた。法制局長官とも協議のうえ、『平成』『修文』『正化』の3案に絞りました。崩御の報を受け、首相官邸で『元号に関する懇談会(元号懇)』を開き、有識者8名に示して意見を求めた。政府が第一案としていた『平成』が全員の賛同を得て、閣議を経たうえで官房長官が発表、という流れでした」(全国紙政治部デスク)
元号を決める顔ぶれは
 元号の歴史に詳しい東京大学特任助教(社会学)の鈴木洋仁(ひろひと)氏が当時の状況を解説する。
「元号懇のメンバーは会議中、『記者につかまってしまう』との理由から、トイレに立つことも許されない厳戒ぶり。官房長官の小渕(恵三)さんが掲げた文字を揮毫した総理府人事課の役人ですら、知らされたのは発表の20分前というほど徹底していた」
 今回の考案者や元号懇のメンバーにはどういった人物が選ばれるのか。元号の歴史研究の第一人者である京都産業大学名誉教授の所功(ところいさお)氏が話す。
「考案を委嘱されるのは、文化勲章受章者や日本学士院会員クラスの漢学者、国文学者、歴史学者など数名でしょうが、個人名は公表されません。一方、元号懇のメンバーは前回同様、日本新聞協会会長、NHKと民放の会長、国立大学協会会長など数名だと思われます」
 新元号選定にあたり、いくつか知られざるルールもあるようだ。
「最低限決まっていることは、2文字で、わかりやすく、俗用されていないこと。また、アルファベット表記の際、明治以降と同じ頭文字になるもの――つまりM、T、S、Hで始まるものは避けられるでしょう。地名や人名などの固有名詞に同じものがないかということもチェックされる。中国の歴代皇帝の名まで遡(さかのぼ)りますので、非常に骨の折れる作業。さらに、メディアにスクープされたものも除外されます」(前出・デスク)
本誌予想は「喜永」「景永」
 新元号を事前に予想するのは非常に困難だが、識者にあえて予想してもらった。
「これまでの元号はすべて中国の古典から採用されてきました。たとえば『平成』の出典は史記と書経。従来の慣習から、おそらく今回も中国の古典から選ばれる可能性が高い。しかし、日本書紀や日本人の漢詩文集など自国の古典から採用すべきという議論もあり、私はそれを期待しています」(前出・所氏)
 一部の専門家からは「平仮名を採用せよ」という意見もあるというから驚きだ。
「個人的には過去に29回も使われている人気の字である『永』が入ってくるのではないかと思っています。縁起の良い字と組み合わせて、『喜永』『景永』などでしょうか」(前出・鈴木氏)
 元号候補に挙がること24回、すべて落選している「文長」が今回も俎上(そじょう)にのぼるのかに注目する識者もいた。
 すでに現時点で、いくつかの候補は決定している可能性が高い。そのなかから、どれが元号に選ばれるのか。新天皇として即位する皇太子は、その時58歳になっている。
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現在83歳の天皇と82歳の皇后。皇后は昨年11月ごろから体調不良の兆候があり、12月には急性気管支炎の治療を受けた
PHOTO:時事通信社 日本雑誌協会
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