年間30万人が死ぬ「自殺大国」中国の衝撃現場写真
2017.02.07
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15歳〜24歳の死因第1位!
受験、就職、結婚の悩みに耐えきれず
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湛江市のホテル屋上から飛び降りようとする女性を、従業員が7人がかりで救助。女性は過去にも就職活動に失敗し未遂経験があった
「落ち着いてください!」
 1月中旬の土曜日。従業員の説得も聞かず、無職の女性Aさん(22)が広東省湛江(チャンチアン)市内の高級ホテル屋上の縁に立ち、こうわめいていた。
「あんなつまらない男と一緒に暮らすなんてまっぴら! 死なせて!」
 従業員が1mほどの距離に近づいた瞬間、屋上から飛び降りようとする。すぐに数人が脚にしがみつきAさんを引き上げ、コト無きをえた(上写真)。
「その日、Aさんは親が決めた結婚相手に初めて会ったんです。ただ男性は、自分の学歴がいかに素晴らしいか自慢話ばかり。音をたててスープを飲むなど食事マナーもなっていない。『こんな男と一生つき合っていかなければならないのか』と絶望したAさんは、『もう女としての幸せを望めないのね!』と叫び席を立ったんです。Aさんは幸い腰を打つ程度の軽傷ですみましたが、結婚の話は破談となりました」(中国紙記者)
 中国疾患予防管理センターによると、同国の年間自殺者数は’00年以降、毎年30万人前後にのぼる(日本は約2万人)。世界の自殺者総数の3分の1が中国人で、未遂者は200万人になるという。目立つのが若者で、15歳〜24歳の死因1位が自殺。人口10万人当たり自殺率は22.23人。ちなみに日本は14人だ。2分に一人の割合で、若者が自ら命を絶っている。
「一人っ子政策が影響しています。若者は名門大学に入り有名企業に就職するよう、親から過剰な期待をかけられ、重圧を感じている。とくに女性は就職率が低く厳しい状況です。仕事が見つからなければ、高学歴、高収入の男性と意に沿わない結婚をさせられるのも負担になっています。そもそも現代の若者は、子どものころから過保護に育てられ逆境に弱い。’90年代までは3世代で一緒に暮らすのが当たり前でしたが、現在は核家族化が進み家庭内で相談する相手もいないんです」(ジャーナリスト・富坂聰氏)
 昨年12月には山東省済南(チーナン)市で、就職活動に悩む22歳の男子大学生が自宅で殺虫剤を大量吸引。すぐに母親が救急車を呼び一命をとりとめたが、病院では医師にこう話していたという。
「一人っ子のボクは、仕事も見つけられないのに二人の親や田舎の祖父母を一生養っていかなければならない。将来に希望が持てません……」
 死に至る病、それは絶望である――中国の若者はいま、そんな格言を噛みしめているのか。
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吉林省長春(チャンチュン)市では、結婚を約束した男性から別れ話を持ち出され女性が自殺を図る。ウェディングドレス姿で飛び降りようとした
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雲南省昆明(クンミン)市では、救急隊員が柵を乗り越え失恋女性を間一髪で救助した
PHOTO:ロイター/アフロ Getty Images
HOT WORD: 中国
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