メジャー挑戦白紙も! 大谷翔平「選手生命を脅かす死の棘」
2017.02.11
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高校時代からの"時限爆弾"が炸裂
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アリゾナキャンプではトレーナーと二人三脚で、他の選手と別メニューをこなす。ひたすら軽めのランニングと打撃練習を繰り返している
「日に日に炎症は良くなっている。ぶり返すこともあるので慎重にやります」
 2月7日の練習後、そう語った大谷翔平(22)に笑顔はなかった。
 大谷の右足首には棘がある――。
 ボールを思い切り蹴るなど激しい動きで炎症を起こす三角骨という骨片だ。10人に一人が有し、サッカーの長友佑都や体操の内村航平もこれに悩まされている。
 2月3日、大谷のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)欠場が決定した。昨年10月の日本シリーズで一塁ベースを走り抜けた時に右足首をひねり、翌月の侍ジャパン強化試合で痛みが再発。今年1月の自主トレ中にも張りを訴えたため検査した結果、「三角骨の骨棘(こつきょく)による障害」と診断された。
「痛みが長びいているのは、練習のしすぎが仇になった面もあります。日本シリーズの試合後にはベンチ裏で大きなアイシングをして顔をしかめていたのに、年末年始はダルビッシュとの合同トレーニングに参加。右足でキックボクシングもしていたんです」(日ハム担当記者)
 大谷が右足に痛みを感じたのは、いまに始まったことではない。プロ入り直後の’13年4月、右翼で飛球を追った際に芝の切れ目に右足を引っかけ登録を抹消された。当時、大谷はこう話している。
「高校(花巻東)時代から、軽い捻挫で足を痛めることが何度かありました。足首が緩い状態です」
 高校時代から抱える爆弾=死の棘は炸裂寸前なのだ。
「三角骨障害の症状は足首が腫れる程度なので、捻挫だと思われがちです。安静にしていれば治りますが、大谷投手のようなアスリートはそうもいかない。長期間痛め続けると骨が欠けて関節の間に挟まり、炎症が癖になります。骨の棘を除去するには手術が必要です。完治するまでに、最低半年はかかるでしょう」(世田谷井上病院理事長・井上毅一氏)
 大谷自身、「良くならないようなら(手術も)必要だと思う」と語っている。術後のリハビリに時間がかかれば、今オフのメジャー挑戦も白紙に戻さざるをえない。大谷と同じ本格派右腕として、ソフトバンクで活躍した斉藤和巳氏が語る。
「私も右足の靭帯を痛めテーピングでグルグル巻きにし、1年間投げ続けたことがあります。軸足をかばって投げていたため股関節を損傷。投球フォームが崩れ右肩を壊し、選手生命を縮める結果になりました。投手は投球時に、腰をひねり腕をしならせる。大谷選手がいくら若く強靭な肉体を持っていても、右足に違和感を持ったままで160㎞以上の直球を投げ続けるのは困難でしょう。大谷選手は球界の宝。メジャーに行くのを1年遅らせても、できるだけ早く手術をして最高のパフォーマンスをするべきです」
 長さわずか0.2~0.3㎜の棘が、大谷の野球人生に大きな影を落とし始めている。
HOT WORD: 大谷翔平
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