開幕まで1年 平昌五輪「メイン会場はまだ骨組みだけ!」の悲惨
2017.02.21
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朴政権ゴタゴタで工事が大遅延
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今年2月5日に撮影されたメイン会場。’15年1月に着工する予定だったが、用地買収の遅れなどで工事が始まったのは昨年6月だ
「’20年東京五輪は、会場の見直しや膨らみ続ける予算など問題続出ですが、実は韓国の平昌(ピョンチャン)五輪も計画通りの開催が危惧されています。開催まで1年を切っていますが、運営費が不足し工事が大幅に遅れているんです」(韓国紙記者)
 2月3日、平昌のメイン会場近くで地元建設業者が怒りの声をあげていた。
「工事を請け負った昨年6月から、建設費用どころか食事代すら払われていない。腐りきった政府が、国家プロジェクトを成しとげられるのか。恥を知れ!」
 開閉会式が予定されているこの会場は、今年9月までの竣工・お披露目を目指すが、現時点で完成率は39.5%。骨組みしかできておらず、4万人から3万5000人収容に規模縮小を余儀なくされた。スキージャンプ会場の一部は土がむき出しで、建築素材が野ざらしになっている。
 トラブルは建設現場だけではない。開幕式の演出を請け負うチョン・グホ氏は、昨年8月に突然辞任。韓国紙の取材に、
「五輪組織委員会が約束を守ろうとしないんです。’16年2月から、一銭も契約金が払われていません。言い訳ばかりで、支払いを遅らされているのに納得がいかなかった」
 と辞任の理由を説明した。この混乱には、朴槿恵(パククネ)大統領と盟友・崔順実(チェスンシル)被告の癒着疑惑が影を落としている。
 前文化体育観光部第2次官・金鍾(キムジョン)氏が、崔被告の関連スポーツ団体に寄付を強要したとして起訴。元文化体育観光相・金鍾徳(キムジョンドク)氏も起訴された。1月には、文化体育観光相の趙允旋(チョユンソン)氏が朴政権に批判的な芸能人など9000人以上のリストを作成したとして辞任するなど、韓国スポーツ界は「指導者不在」に陥っている。
「政局の混迷を受けて、スポンサー企業がイメージの悪化を恐れ出資を渋るようになっているんです。開催費用の不足額は4000億ウォン(約400億円)超にのぼり、建設業者やスタッフへの支払いも滞っています」(前出・記者)
 広報大使のキム・ヨナは2月9日に開かれたイベントで「盛り上がっていきましょう」と語ったが、最新の世論調査で「平昌五輪に関心がある」と答えた人は48%。五輪で国威発揚という発想は、もはや過去の神話になりつつあるのか――。
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大会マスコットの白虎「スホラン」を抱いてキム・ヨナは「国民一丸で成功」とアピール
PHOTO:Yonhap/アフロ
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