樋田淳也容疑者「ノンビリ自転車旅行」でコケにされた大阪府警

3000人捜査員をあざ笑う 逃亡2ヵ月半の「悠々自適生活」


脱走!樋田淳也容疑者「ノンビリ自転車旅行」でコケされた大阪府警

道の駅で記念撮影。ともに旅をしていた男性を始め、周囲は誰も気づかなかったという


「樋田を発見したのは、万引きGメンでした。売店内に入ったときから怪しいと気づき、菓子パンやメンチカツを服のなかに入れた瞬間を見逃さなかった。事務所に連れて行かれた樋田は最初大人しかったんですが、警察に連絡すると言うと、態度が豹変しました。『警察は関係ないだろ!』と叫び、その後も『トイレに行かせろ!』などと、とにかく外に出ようと必死でしたね」(道の駅「ソレーネ周南」運営会社事務局長の笹木大氏)


 8月12日に大阪・富田林署を抜け出してから1ヵ月半。樋田淳也容疑者(30)がついに御用となった。樋田は脱走直後、バイクを盗んで府内で引ったくりを繰り返し、遅くとも9月上旬に四国へ。その後は「しまなみ海道」を通って中国地方へ移り、自転車で道の駅を転々としていたと見られている。


 9月29日に前出の「ソレーネ」で万引きをして逮捕されるまで、樋田はどうやって生活していたのか。9月18日から1週間余り滞在した、山口県大島郡の道の駅「サザンセトとうわ」支配人の岡崎竜一氏が語る。


「うちの倉庫に寝泊まりしていましたが、逃げ隠れする様子は皆無でしたよ。お客さんや施設の従業員にも自分から喋りかけるくらいでしたから。樋田はとにかくよく喋る。自分がしてきた旅の様子をマシンガンのように喋りまくっているのが印象的でした。生活もそれほど逼迫(ひっぱく)している様子はありませんでしたね。服も何着か持っていましたし、シャワーも浴びていた。食事に関しては、『海に入って素潜りで魚や貝を取ってます』と楽しそうに言っていましたね。『自分で取った魚は最高です!』なんて笑ってましたわ」


 樋田は「自転車で日本一周するんです」と夢を語り、笑顔で岡崎さんの記念撮影にまで応じたという。3000人の捜査員を投入し、連日、府内を徹底的にパトロールしていた大阪府警をあざ笑うかのような、悠々自適な生活ぶりである。府警捜査関係者が自虐的に言う。


「我々だって、樋田が大阪にいないというのは薄々感じ取っていましたよ。それでも府民からのクレームは山のように届いているなか、捜索を止めるわけにはいかないでしょう。毎日毎日、引ったくりや万引きの通報があれば、即刻捜査員を派遣して、防犯カメラを何時間も確認。『樋田ではありませんでした!』と上に報告するのが日課になっていました」


 逃走から1ヵ月が過ぎ、捜索の糸口すら見失った府警は、樋田の友人関係を徹底的に洗ったという。


「友人の友人まで当たりました。しかし、なかには樋田と会ったことのない者もいて、『何しに来たんや?』とチンピラにまで大笑いされる始末。しかも、結局、捕まえたのは万引きGメンですからね。嬉しいやら悔しいやら……」(同前)


 道の駅では喋り倒した樋田だが、取り調べには黙秘を貫き、書類へのサインも拒否している。どうやらこの男は、最後の最後まで大阪府警をおちょくるつもりのようだ。前出の岡崎支配人が、新事実を明かしてくれた。


「報道では、樋田はほとんどカネを持ってなかったと出ているでしょう。でもあれ、ウソですよ。というのも、うちの売店で買い物するとき、財布には結構なカネが入っていたらしいんです。従業員がハッキリ見たのでこれは間違いない」


 カネを得たとすれば窃盗しか考えられないが、黙秘を貫くことで、あわよくば余罪を免れようと樋田は目論んでいるのだろう。コケにされ続ける府警に元兵庫県警捜査一課刑事の飛松五男氏が怒る。


「早い段階で逮捕ができなかったのは、大阪府警の高すぎるプライドにも一因がある。大阪を出ているのは確実なのだから、頭を下げ、他の県・府警に協力を仰ぐべきだった。とにかく、言語道断の不祥事です。なぜこのような事態が起きたのか検証し、その結果を世間に公表すべきです」


 今後の捜査では、逃走経路もさることながら、逃走中の樋田が性犯罪を犯していないかが焦点になる。性的暴行で逮捕された男が脱走した末に同様の罪を犯したとなれば……。府警本部長や富田林署の署長のクビは確実にとぶことになる。


脱走!樋田淳也容疑者「ノンビリ自転車旅行」でコケされた大阪府警

謝罪会見を開いた大阪府警本部長には、樋田の起訴後、処分が下される


脱走!樋田淳也容疑者「ノンビリ自転車旅行」でコケされた大阪府警

樋田が乗っていた自転車。装備類は「100均で買った」と語っていたという


PHOTO:記念撮影と自転車の写真は岡崎竜一氏提供 時事通信(2枚目)


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