ダイソーも参入で快進撃 300円ショップでおススメの便利グッズ

100円ショップより使えて、クオリティも高い。土鍋に枕カバー……人生に必要なものは、ここですべて手に入る


ダイソーも参入で快進撃 300円ショップでおススメの便利グッズ

『3COINS 八重洲地下街店』は、昼間からOLや旅行客で賑わう。


 生活に必要なすべてのものが300円で手に入る――いま、300円ショップが快進撃を続けている。100円ショップのトップランナー『ダイソー』を展開する「大創産業」も昨年から新規参入し、今年11月に東京23区内で初となる『THREEPPY(スリーピー)』を亀有に出店したばかり。300円ショップのパイオニア『3COINS』は全国に197店舗を展開し、いまも積極的な出店を行っている。


 節約アドバイザーの丸山晴美氏がこう話す。


「100円ショップと比べて価格的には3倍ですが、それ以上の満足感が得られる商品が揃っていることが支持される理由でしょう。円安や原材料費の高騰に加えて、世界的に人件費や物流費が上昇しているため、正直、100円ショップの商品はクオリティを下げざるを得ない状況に陥っています。それに対する消費者側の不満も、300円ショップに足を向かわせている理由です。

 また、商品の入れ替えサイクルが短いのも特徴で、定番商品以外は1ヵ月半程度で入れ替わります。300円ショップは店を訪れるたびに商品が違うので、『何か面白いものはないかな』と宝探し感覚で立ち寄る人も多く、それが店頭の賑わいにつながっています」


 実際に本誌記者も店舗に足を運んだ。『THREEPPY 亀有リリオ店』には平日午前にもかかわらず、安価でおしゃれなアクセサリーや防寒グッズを求めて、ひっきりなしに客が訪れる。同店は「20~40代女性がターゲット」(「大創産業」広報担当者)と言うだけあって、来店する客の大半が女性だ。だが、電子レンジで一人分のご飯が炊ける「炊飯マグ」や小さく折り畳める「エコバッグ」など、男性にも便利なグッズが散見される。


3COINS 八重洲地下街店』では、「スマホクリップ式ホルダー」や「ライトニングケーブル」など、モバイルグッズが充実していた。


「ショッピングセンターに入っている店舗などで、お母さんと娘さんが買い物を楽しんでいて、お父さんが外で待っているという光景が見られていたので、それが課題でした。そこで、現在は男性にも使っていただける商品開発というのを意識しています。その一例がモバイルグッズです」(『3COINS』を展開する「パル」の広報担当者)


 300円ショップを女性だけの聖域にしておくのは、もったいない。おトクに暮らすために男性も是非活用しよう。では、男性も使えるグッズには一体どんなものがあるのか。


 経済アナリストの森永卓郎氏が愛用しているのが、「枕カバー」だと言う。


「疲れて家に帰ってお風呂に入らずに寝てしまうときもあるから、枕カバーをすぐダメにしてしまうんです。だから『3COINS』の、300円で買える枕カバーは安くて重宝しています」


家電量販店よりも安い


 100円ショップのものでは耐久性が低く、かといって長年愛用するほどでもない商品が300円ショップでは狙い目だ。


 消費経済ジャーナリストの松崎のり子氏はこう言う。


「300円ショップのキーワードは『コスパ』です。暮らしに彩りを与え、300円とは思えないクオリティのものがあります。100円ショップに300円のものがあると、裏切られた感が湧いてきますが、初めから300円と打ち出されれば、消費者としても納得できると気づいたのではないでしょうか。

 いま店頭に並んでいるのは、おしゃれな防寒グッズですね。利用する女性客は、300円のものをいくつか買ってワンシーズンで使い切るという使い方をしています。モバイルバッテリーや液晶保護フィルムなどのスマホ関連グッズは男性にも使いやすいシンプルなデザインで、家電量販店よりもおサイフに優しい価格設定です。気軽に買い替えができるのが、リピーターが多い理由です」


 自身も300円ショップを愛用する前出の丸山氏が『3COINS』でのおすすめ商品を挙げる。


「まずは『土鍋』ですね。300円で買えるというだけで驚きです。サイズも直径19㎝なので、男性の一人鍋には十分です。ただし、直火専用でIH調理器では使えませんので、注意してください。

『PVC折り畳み傘ポーチ』もスグレモノ。濡れた折り畳み傘を入れると内側のマイクロファイバーが水分を吸収してくれ、表面がポリ塩化ビニル(PVC)加工されているので、表に染み出しません。濡れた折り畳み傘は周囲に迷惑がかかりますし、カバンに入れたら中が湿ってしまう。これを使えば、その悩みから解放されます。ビジネスマンには絶対オススメです」


 ほかにも、スマホ用の「モバイル三脚」は、小さくてコンパクトなのに、安定感もある。出先での記念撮影のみならず、自宅で寝転がりながらスマホ動画を楽しむときなどにも使えると、丸山氏は太鼓判を押す。


 インテリアコーディネーターの戸井田園子氏も300円ショップが大好きだ。


「100円ショップは生活必需品や消耗品を買うとき、300円ショップは日々の暮らしを便利にするグッズを買うとき、という感じで使い分けています。一回で使い捨てるのではなく、何回も使えるものが買える300円ショップは、日本人の『もったいない』精神にフィットしているのではないでしょうか。

 なかでも『3COINS』の『シリコントング』は驚きでした。2000円くらいする人気のキッチンブランドのものによく似たデザインなのですが、見た目だけでなく機能性も高い。これが300円なら気軽に試すことができますし、実際に使ってみて、300円以上の値打ちがあると感じました。

 ペット用のかぶりものも可愛くて、ペットオーナーの心理をよく押さえています。クリスマスのかぶりものをしたペットのクリスマスカードを作るのにいいですね。うちは実際に鏡餅と獅子舞のかぶりものをペットにかぶせて、年賀状を作りました(笑)。ペットグッズは長年使うようなものではないので、300円という価格設定はピッタリです」


 意外なことに、300円ショップでは300円を超える商品も堂々と売られている。たとえば、『THREEPPY』では、スマホを差し込むことでVR動画を楽しむことができる「VRゴーグル」が500円で売られているが、入荷と同時に品切れになるほどの人気だという。ほかにも、飛行機や新幹線などの長距離移動の際、仮眠するときに首を支えてくれる「低反発ネックピロー」(500円)も人気だ。


「500円や1000円の商品があることで300円のものがさらにおトクに見えるという効果もあると思います。いま300円ショップでは防寒グッズが充実していますが、大判のひざ掛けは1000円でした。その半分のサイズで300円のものがあったので、『安い!』と思ってつい買ってしまう。1000円の商品があることで300円の魅力が際立つのです」(戸井田氏)


 とはいえ、300円以上する商品の中にも売れ筋がある。『3COINS』でランキング1位(11月1~20日調べ)だったのは、「モバイルバッテリー10000mAh」(1500円)だ。同じ容量のものを家電量販店で買うと2000円以上するから、相当安いと言える。


「Bluetoothイヤホン」(1000円)、「ACアダプター急速充電2ポート」(1000円)といったデジタル小物も人気だ。そのほかに「POP UP テント」(1000円)や「レインポンチョ」(1000円)など、野外フェスやアウトドアで活躍する便利なグッズもある。


 自動車や高級時計など、高価なものを所有して満足する時代は終わった。これからは300円の便利グッズで、人生を賢く豊かに生きる時代なのである。


ダイソーも参入で快進撃 300円ショップでおススメの便利グッズ

11月に開店したばかりの『THREEPPY 亀有リリオ店』


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ダイソーも参入で快進撃 300円ショップでおススメの便利グッズ


ダイソーも参入で快進撃 300円ショップでおススメの便利グッズ

店内は女性客が多いが、男性が使える商品も取り扱っている


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PHOTO:結束武郎


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