スター対決回避?「木村拓哉」ドラマが10月クールになったワケ


スター対決回避?「木村拓哉」ドラマが10月クールになったワケ

行きつけのバーに向かう木村。普段からオーラ全開で”スター感”満点だ(18年)



木村拓哉が主演するドラマが立て続けに2本発表された――。


1本は今年10月からの放送されるTBSの日曜劇場。木村の役はフランス料理の天才シェフを演じ、ヒロイン役には鈴木京香が抜擢された。


木村の日曜劇場出演は、17年放送の「A LIFE~愛しき人~」以来、約2年ぶり。鈴木京香と共演するのは'07年にやはり同枠で放送された『華麗なる一族』以来、約12年ぶりとなる。


もう1本はフジテレビ開局60周年を記念したドラマ『教場』。20年新春に2夜連続で放送される。こちらは長岡弘樹の同名小説をドラマ化したもので、過酷な警察学校が舞台となっている。木村が演じるのは、冷徹な教官だ。


「木村拓哉とドラマ」といえば、よく耳にするのが“職業コスプレ”と“何をやってもキムタク”という批判的な言葉。年が明けて早々に放送されたバラエティ番組の中で、木村自身も、そう言われていることを気にしていると語っていた。


これまで木村は映画が10本以上、ドラマは50本以上出演しており、作品の中で様々な職業を演じている。木村だけではなく、どんな俳優も様々な職業に就いている人物を演じる。しかし彼の場合は“人物”というよりも“職業”を演じていると見られがちなのだ。


それが“コスプレ”や“何をやってもキムタク”と揶揄されてしまう原因なのだろう。

それは、アイドルとして頂点まで上り詰めた木村の印象があまりにも強烈だからではないか。また彼が演じる役柄の設定自体に問題があると指摘する人も。


「いつも演技が同じだから、という声も多いです。それはどんな役を演じてもカッコいいからです。たまに落ちぶれた役を演じるときもありましたが、それでもカッコよさは変わらず、常にヒーロー。それは脚本の問題でもあるんです」(テレビ誌ライター)


つまり、木村だけの責任ではなく、脚本を作るテレビ局にも責任があるというのだ。


なのに、今度は“天才シェフ”だ。それこそ“ちょっ、まてよ”と言いたくなる視聴者も多いのでは。


不安要素があるためなのか、失敗は決して許されないと、TBSサイドも頭を悩ませた跡がうかがえる。


「このドラマに関しては、すでに1年前に『週刊文春』で報じられています。ですから当初はもう少し早い時期に放送されると思われていました。放送時期がずれ込んだのは、ひとつに、共演女優がなかなか決まらなかったからだといいます。主演の木村さんのスケジュールが第一なので、人気のある女優たちはスケジュールが合わなかったようです。また相手がスーパースター“キムタク”なので、若手はどうしてもしり込みしてしまうでしょう。それに万が一視聴率が振るわなかったりしたら、自分のせいにされてしまうかもしれない。そんな懸念があって引き受ける女優が見つからなかったと聞きました」(テレビ局関係者) 


京香ならそんな心配はいらないし、そのうえドラマに重厚さを持たせるにはピッタリのキャスティングだ。一方で、この時期の放送でなければならない理由があったのではないかと語るのは、前出のテレビ誌ライター。


「現在放送中の『集団左遷』(4月~6月)のすぐ後に放送して、同ドラマより数字が悪かったりしたら、福山さんに負けたことになります。反対に良かったりしたら、逆に福山さんが面白くないでしょう。ですから、7月スタートという選択肢はなく、間に1本入れたと考えられます。また20年1月からのクールになると、その次には前作で高視聴率をマークした『半沢直樹』が4月から始まるので、やはり比較されてしまいます。“福山”と“半沢”の影響のないところと考えると、どうしても19年10月スタートしかなかったわけです」 


はたして“何をやってもキムタク”は払拭されるのか、良くも悪くも、このドラマに対する期待は膨らんでくる。いち視聴者として、これはテレビ局の術にはまってしまったのか!?



文:佐々木博之(芸能ジャーナリスト)

宮城県仙台市出身。31歳の時にFRIDAYの取材記者になる。FRIDAY時代には数々のスクープを報じ、その後も週刊誌を中心に活躍。最近は、コメンテーターとしてもテレビやラジオに出演中

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