柳瀬唯夫経産省審議官は「豪華マンションから本日も元気よく出勤!」

「記憶にございません」を

7連発して安倍を守った「官僚の鑑」


柳瀬唯夫経産省審議官「豪華マンションから本日も元気よく出勤!」

柳瀬氏のマンションは築14年経つが「いまだに1億円の値が付く部屋もある」(不動産業者)という高級物件だ

 


 杉並区にある閑静な住宅街。緑に囲まれ重厚な造りのひと際豪華なマンションの前に、黒塗りのクラウンが停まった。8時ちょうど、大きなエントランスの扉が開き、ジャケットにノーネクタイの男性が、颯爽と歩いて出てきた。


「本当に記憶にないのですか!」


 本誌記者が声を掛けると、男性は一瞬、驚いた表情を見せた。すぐに質問の意図を理解すると顔を曇らせる。そして、「ない、ない」というように右手を振り、無言で公用車に乗りこみ走り去った――。


 この男性、7月24日に行われた衆院での閉会中審査で、「記憶にない」という言葉を7回も発し、注目を浴びた経産省の官僚、柳瀬唯夫審議官(56)だ。加計学園をめぐる一連の疑惑の中で、’15年4月2日に今治市職員が首相官邸を訪問した際、当時首相秘書官だった柳瀬氏が面会したとされる。この面会が事実であれば、「加計ありき」の大きな証拠となり、安倍晋三首相は窮地に追い込まれる。しかし柳瀬氏の「記憶にない」発言で安倍首相はピンチを脱したのだった。


 その柳瀬氏は、どんな人物なのか。中高一貫の名門「武蔵」から東大法学部に進み’84年に旧通産省に入省した。


「私たちの中学時代、当時はロッキード事件の最中で、小佐野賢治の『記憶にございません』というセリフが流行りました。教師に当てられた生徒がふざけてこのセリフを言ったものです。同級生と『まさか彼が国会であの言葉を発するとはね』と話しました」(中学時代の同級生)


 官僚としての評価は極めて高い。


「経産省が’06年に打ち立てた原子力立国計画策定の中心人物が当時原子力政策課長の柳瀬氏。この働きで麻生太郎首相(当時)の秘書官に抜擢され、安倍晋三首相の秘書官にもなった。政治家の指示や意向に完璧に従う、まさに"官僚の鑑(かがみ)"と言うべき人物です」(全国紙政治部記者)


「森友疑惑」で平然とシラを切り通した財務省の佐川(宣寿(のぶひさ)氏は国税庁長官に栄転した。柳瀬氏にも「次期次官は決まった」という声も霞が関には流れている。


「あのように黙り通せば出世できるというのを見せつけられれば、『一生懸命、政権をお支えしよう』と考えてしまうのは無理もない。ですが、本来官僚は国民に奉仕するもの。それなのに政権に奉仕し、忖度する空気が生まれてしまっています」(ジャーナリスト・青木理氏)


 なりふりかまわず全力で安倍首相を守った柳瀬氏。だが、果たして自身が次官になる日まで安倍政権はもつのか。


PHOTO:結束武郎


(2017年8月18日号)

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