日本人も行ける!? 意外な人気観光スポット北朝鮮の日常

 旅行先に北朝鮮を考えたことがある方は、どれくらいいるだろうか。何かと問題が多いかの国での観光といえば、少し現実味が乏しいかもしれない。だが、意外と簡単に誰でも行けるとなるとどうだろうか?


 国内で数少ない北朝鮮旅行を取り扱う株式会社ジェイエス・エンタープライズの朴成春専務によれば、簡単な手続きで北朝鮮へ行けるのだという。


「実質15日もあれば、準備は整います。必要なものはパスポートのコピーと、カラーの写真のみ。マスコミ関係者と警察、自衛官は不可ですが、それ以外であれば誰でも行くことが可能です。実際、私達の旅行社からも多くの方が北朝鮮へ観光しており、お問合せも年々増えています。ただ、世界的にみれば日本人観光客は少なく、欧米諸国では既に北朝鮮観光は一定の人気を博しています。地理的に中国からの観光客も多く、彼らは『昔の中国を見ているようだ』と言い、懐かしがっていますね」


 朴氏によれば、日本からの北朝鮮への主な入国ルートは3パターン。北京経由の飛行機、瀋陽経由の飛行機、丹東からの列車経由の選択肢があるという。費用は人数により上下するが、3泊4日で一人およそ26万~30万円程度で事足りる。


「意外、と言われるのですが、北朝鮮旅行の際にお客様の要望があれば、ほとんどの場所に行くことができます。例えば冬の時期であればスキーやスノーボード、夏は海水浴やマリンスポーツ、射撃体験など、今密かに人気があるのは温泉だったりします。それに、農場体験や稲刈り体験なども需要があったりします。個人的におすすめしているは、ビアホール~カラオケのコースです。米米CLUBやTUBE、松田聖子などの懐メロの楽曲が人気があり、ホテル内のBARには日本のクラブのような雰囲気で、現地の女性が歌を歌ってくれるお店も存在します。つまり、予想されているよりも縛りはなく、一部を除けばほぼ自由旅行に近い状態で観光することも可能です」


 人気の食事はアヒルの焼肉、平壌冷麺といった、”ならでは”のものが希望が多いようだ。さらに意外や意外、実はSIMフリー携帯の使用も可能で、LINEなどのアプリも使用可能だという。では、実際の北朝鮮の内部はどうなっているのか。以下、朴氏の解説のもと、近くて遠い貴重な隣国の写真を見ていこう。


文・栗田シメイ 写真提供・株式会社ジェイエス・エンタープライズ


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朝鮮の港湾都市の元山市にある名砂十里海水浴場。平壌からの距離は200キロほど。北朝鮮市民の憩いの場として、人気を誇る。その名の通り、砂質が特徴的だ。波が割れることもあり、サーフィンなどのマリンスポーツを楽しむ観光客もいる。


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名砂十里海水浴場で海水浴を楽しむ人民達。夏は海のレジャー人気が高く、家族連れも多い。浅瀬なこともあり、子供を連れの利用者も散見される。


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北朝鮮側から撮影した、軍事境界線上に位置する板門店。南北分断を象徴する場所として、ほとんどの旅行者が訪れ、定番スポットでもある。朴氏曰く、「韓国よりも規制が緩く、撮影もある程度は自由」とのこと。観光の際は服装の縛りもない。


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板門店の軍人と観光客との撮影写真。朝鮮人民軍の現役の兵士と記念撮影も可能だ。写真の人物は、板門店を案内する軍人ガイドで、旅行者に歴史や見どころを伝える広報担当に当たる役割を担っている。欧米人に限らず、世界中の旅行者が集う板門店には無数の撮影スポットがあるようだ。


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長距離移動の発着点となる平壌駅。国内の地方都市や、中国、ロシアの国境まで沿線は伸びている。写真のように、国内の主要施設には主席や総書記の肖像画が存在する。ロータリーには、タクシーや送迎の車が駐車しており、そのほぼ全てが北朝鮮の国産車だ。


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地下鉄の駅構改札口から通勤する人々。乗車には、日本と同じようなICカードへのチャージか紙の切符の購入が必要だ。駅構内には、売店もあり飲食物や子供向けのぬいぐるみなどのおもちゃが販売されている。


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平壌地下鉄。写真の車両は、旧型車にあたる。ホームは広く、余裕を持って電車を待つ広さがある。撮影も自由で、北朝鮮の生活を描いた壁画を撮影する観光客が多い。


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平壌市内の地下鉄を利用する人民達。バスと並び、市民の足となる地下鉄を走る電車には新型車両と旧型車両に分かれている。写真は新型車両にあたる。各駅毎に、壁画やシャンデリアといったモニュメントがある。特にシャンデリアは豪華で、ほぼ全ての旅行者が驚きの声を挙げるという。


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万寿台大記念碑にある、金日成主席と金正日総書記の銅像。国内でも最大規模の銅像であり、神聖な場所となっている。銅像は巨大で、高さは数十メートルにも及ぶ。壁画に描かれているのは、中国との国境沿いにある2700メートルを超える火山である白頭山。


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平壌市内の科学技術殿堂に展示してある長距離弾道ミサイル『銀河3号』のレプリカ。原寸大のロケットは巨大で、建物の天井に届くスケール感がある。特に観光客からは高い注目を浴びており、コースに組み込む要望も多いのだとか。


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平壌駅前を走るトロリーバス。トロリーバスは、日本で言う路線バスに当たる。乗車は定額制で激安。写真は旧型車でここまでの縦長のフォルムは、世界的にも珍しい。観光客の乗車は難しいが、レトロな風貌はバスマニアから絶大な人気を集めているのだとか。


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金日成花・金正日花展示場を案内する女性スタッフ。色鮮やかなチマチョゴリを身に纏い、各ブロック毎に女性が展示物を説明してくれるようだ。展示場は常設ではなく、建国記念日や朝鮮労働党創建記念日、祖国開放記念日といった国民の休日に展示場が開放される。


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5/1のメーデー記念日に宴会に興じる人々。国民の休日であるメーデーでは、家族や友人と集まって公園や見晴らしの良い場所で、宴会を行う風習がある。食事はお弁当などを自分たちで用意し、アルコールも嗜む。中にはハンディカラオケの「マメカラ」を用意し、ヒットソングで歌と踊りに没頭する人もいる。メーデーは国民の休日の中でもとりわけ祝い事の色が強く、陽気な気分で一日を楽しむという。なお、労働歌である『メーデー歌』も存在する。


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2013年7月27日に、祖国解放戦争勝利60周年記念軍事パレードを終えた軍事車両の様子。ここまでの規模の戦車は珍しく、人民達も写真撮影に夢中になっている。節目のパレードでは、戦車やロケットを積んだ車両が凱旋することもあるという。


※編注 渡航の際は、外務省の海外安全ホームページを確認のうえ、自己責任でお願いします。

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_035.html#ad-image-0

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