シェア自転車1万台「極彩色の墓場」

中国で急成長、今夏日本にも本格上陸するが、便利さの裏には闇が広がっていた

シェア自転車1万台「極彩色の墓場」

運営会社ごとにシェア自転車の色は違う。なかには電動自転車のサービスを始めた企業も


 中国東部・杭州市の空き地には、赤や黄色に彩られた自転車の墓場がある。その数1万台以上。国内で大流行しているシェア自転車の、なれの果ての姿だ。


 中国では、この1年間で20社ほどの企業がシェア自転車ビジネスに参入している。最大手のMobikeのユーザーは1億人にのぼり、一日の乗車回数は2500万回。7月中には日本でも本格的に運営を始めるという。中国情勢に詳しいジャーナリストの周来友氏が話す。


「日本や欧米のシェア自転車と違い、中国ではスマートフォンの専用アプリでカギの開閉ができます。決められた乗降場所はなく、どこでも乗り捨て可能。30分0.5〜1元(約8〜17円)と料金も安価なので、利用者が急増しているんです」


 一方で迷惑行為も横行している。道路の真ん中や横断歩道に乗り捨てることによる交通妨害。サドルなどの盗難。認識器を破壊し色を塗り替えての転売……。


 杭州市の城管(都市管理係)は「街の害になっている」と、今年4月から迷惑シェア自転車の回収を開始。毎週1000台以上の自転車が運ばれているのだ。


「運営企業は引き取る気がハナからなく、回収自転車はどんどん増える一方です」(杭州市城管スタッフ)


 保管所はすでにいっぱいで、杭州市はあらたな用地を探している。


PHOTO:Getty Images


(FRIDAY2017年7月21日号より)

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