秋ドラマに明暗 反感買う『おっさんずラブ』に好調『ドクターX』

連載 スタッフは見た!週刊「テレビのウラ側」Inside story of Television


早くも明暗がハッキリ分かれ始めた秋のドラマ。成功、失敗の理由を舞台裏から読み解く


秋ドラマに明暗 反感買う『おっさんずラブ』に好調『ドクターX』

『今日から俺は!!』のコミカルなヤンキー役で賀来賢人(左)はチビッコ人気も爆発。「日テレはシリーズ化を狙っている」(テレビ誌記者)という


 昨年、社会現象を巻き起こしたドラマ『おっさんずラブ』の続編、『おっさんずラブ~in the sky~』(テレビ朝日系)が11月2日から始まった。ツイッターでは関連ワードがトレンド入りし、日本で1位、世界でも3位に入るなど話題となっている。ウェブ雑誌記者が言う。


「続編といっても、主演の田中圭と吉田鋼太郎以外のキャストは一新。舞台も不動産会社から航空会社に変更され、ゼロからやり直すというパラレルワールド的な設定となっていて『OL(おっさんずラブ)民』と呼ばれる、同作ファンの間で賛否の声があがっていました。一連のツイートを見てみると、今作から観始めたと思(おぼ)しきファンが多数いた。熱心なOL民は離れているように見受けましたね」


『おっさんずラブ』は公式SNSを駆使して、ファンの心をつかんできた。吉田扮する黒澤武蔵が部下の春田創一(田中圭)を隠し撮りした写真をアップするSNS――という設定で開設されたインスタグラムのアカウント『武蔵の部屋』のフォロワー数は53万人超。ヒットに貢献したとして、アカウントながら『第97回 ザテレビジョンドラマアカデミー賞』でザテレビジョン賞に輝いている。


「ところが、続編のスタートにともない、『武蔵の部屋』から過去の投稿がすべて削除されたのです。そして、何もなかったかのように続編に関する写真がアップされ始めたこともファンの反感を買いましたね。今作のタイアップ相手である格安航空会社『ピーチ』など、スポンサーの意向なのかもしれませんが、ファンに寄り添って盛り上げてきたドラマだっただけに、裏切られたと感じるOL民は少なくないと思います」(テレビ誌記者)


 昨年秋、人気ヤンキー漫画を実写化した『今日から俺は!!』(日本テレビ系)でブレイクした賀来(かく)賢人(30)。今クールも同局の『ニッポンノワール~刑事Yの反乱~』で主役に起用されたが、初回から4話連続で視聴率1ケタと苦戦を強いられている。


「年始から放送されて話題となった『3年A組~今から皆さんは、人質です~』の半年後を描くオリジナル作品なのですが、ハードボイルドな謎解きドラマかと思いきや、コメディタッチなシーンが挿入されるなど、迷走している。聞けば、当初は人気漫画が原作の恋愛ドラマを放送するべく準備を進めていたそうですが、原作者側から許可が取れず、急遽(きゅうきよ)、オリジナル作品に変更したんだそうです。賀来を囲い込もうと目論(もくろ)んでいる日テレとしては、彼の評判を落とす結果に頭を抱えているでしょう」(芸能プロ幹部)


 一方、米倉涼子(44)主演の人気シリーズ『ドクターX』(テレ朝系)は初回に20.3%をマーク。その後も高視聴率をキープし、改めて人気の高さを証明した。


「米倉は『大門未知子』の色が付きすぎるのを嫌い、新シリーズ出演になかなかOKを出さなかった。ただ、一度出演すると決めた以上、作品を盛り上げるための努力を惜しまないのが彼女。ハイテンションな演技はさすがです。ギャラの半分は高額な差し入れや打ち上げ代に消えているそうですし、スタッフへの労(ねぎら)いも忘れない。現場の士気が高いことも、高視聴率につながっている」(テレ朝関係者)


 無理な設定、急ごしらえ――低評価の作品には苦しむだけの理由があるのだ。


あなたにオススメ
FRIDAY GOLD

11月13日発売

FRIDAYゴールド11月13日発売

日録フライデー

3月15日発売

日録フライデー3月15日発売