貴乃花が敵視する「モンゴル会」力士相関図と抗争16年史

日馬富士暴行事件の背景はこれだ!


貴乃花が敵視する「モンゴル会」力士相関図と抗争16年史

11月27日未明、突如福岡から帰京した貴乃花親方。集まった報道陣に対しては無言を貫いた


 ついに横綱・日馬富士(33)が引退を表明した。だが、被害を受けた貴ノ岩(27)の師匠・貴乃花親方(45)の怒りは収まりそうにないようだ。


「モンゴル人力士たちは、たびたび食事会を開いています。親方は以前から、それが許せなかった。現役時代からガチンコ相撲を信条にしてきたんですから、モンゴル人力士のように部屋を越えて仲良くしては、土俵上で本気が出せないと信じている。なれ合いは相撲への冒瀆だと考えているんです」(相撲協会関係者)


 今回の日馬富士の暴行は、単なる力士同士のいざこざではない。背景には、モンゴル人力士たちの抗争の歴史があるのだ。


 話は元横綱・朝青龍(37)が入幕した、’01年1月にさかのぼる。当時、幕内で活躍していたモンゴル人力士は、旭鷲山(きょくしゅうざん)(44)や旭天鵬(きょくてんほう)(43)などごくわずかだった。旭鷲山はたびたびモンゴル人力士を食事に招き、親睦を深めようとする。ところが入幕からわずか2年後の’03年3月に横綱へ昇進した朝青龍は、番付では格下の旭鷲山の誘いを無視。先輩に対し、高圧的な態度をとるようになったのだ。


「二人の対立が表面化したのは’03年7月場所です。旭鷲山に髷(まげ)を摑む反則で敗れた朝青龍は、怒りが収まらない。腹いせに駐車場にあった旭鷲山のベンツのミラーを『オラッ!』と叫びながらヒジで壊したんです。数日後、風呂場で鉢合わせした二人は『オレの車を壊したな』『うるせぇ!』と大口論に。その場にいた魁皇(当時、大関)が間に入り事無きを得ましたが、以来お互いに口を利こうとしなくなりました」(スポーツ紙相撲担当記者)


 二人の対立は現在も続いている。日馬富士事件でテレビにたびたび出演する旭鷲山の発言に対し、朝青龍はツイッターで「嘘つけ!」「本当に恥ずかしい!! あの男!!」と批判しているのだ。


上半身裸で長渕剛を熱唱


 バトルを繰り返す二人と距離を置いていたのが、’04年5月に入幕した横綱・白鵬(32)だ。’06年11月に旭鷲山が引退すると、朝青龍との関係が緊張し始める。


「ドルジ(朝青龍の愛称)は、’07年7月に白鵬が横綱に昇進すると、自分の地位を脅かされるのではと不安になった。関係が悪化したのは、’08年5月場所です。ドルジは白鵬を引き落としで破った後、倒れた相手にダメ押し。怒った白鵬が右肩でドルジを押し返し、土俵上で3秒ほどにらみ合ったんです」(二人の知人)


 手打ちの機会は突然訪れる。’09年1月場所後の打ち上げ2次会が、偶然同じ会場で行われたのだ。前出の知人が続ける。


「モンゴルから来たドルジのタニマチが白鵬の一団に気づき、『一緒に飲もう』と誘ったんです。タニマチはドルジと白鵬に話しかけます。『モンゴル人同士なんだから仲良くしろ』と。優勝し気分良く泥酔していたドルジは、『オレを兄貴と思ってくれ』と鷹揚な振る舞い。上半身裸になり長渕剛の『乾杯』などを熱唱すると、白鵬は手を叩いて喜んでいました」


 朝青龍は’10年2月に引退。以来、白鵬は朝青龍の寵愛を受けた日馬富士をはじめ、幕内だけで9人いるモンゴル人力士たちと良好な関係を保っている。この一大勢力「モンゴル会」を敵視している人物が、貴乃花親方だ。


「貴ノ岩には『モンゴル人の食事会には参加するな』と言い、距離を置かせていました。それが日馬富士には面白くなかったのでしょう。卒業した鳥取城北高の懇親会だと思って宴席に参加した貴ノ岩を3横綱で囲み、挙げ句、リンチのような暴行を振るった。横綱審議委員会は事態を重大視し『引退勧告』の処分を検討したことで、日馬富士は自ら身を引くことを決意したんです」(相撲協会関係者)


 日馬富士の引退で、モンゴル会のあり方も厳しく問われることになる。


貴乃花が敵視する「モンゴル会」力士相関図と抗争16年史


PHOTO:蓮尾真司 豊嶋孝仁 井上和博 共同通信社 時事通信社


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